世界のLGBT事情⑦~LGBT先進国カナダの負の歴史~

 

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2017.12.07

世界のLGBT事情⑦~LGBT先進国カナダの負の歴史~


 

みなさん、こんにちは!うすみんです。
11月が終わり、12月に入りました。2017年もあと一ヵ月。早いですね。
 
世界のLGBT事情、二週にわたってアフリカ(アンゴラ)、中国とLGBT後進国の事情を紹介してきました。
国によって様々な事情があるということが分かって頂けたのでないか、と思います。
 
そんな今日、取り上げたいのはLGBT先進国「カナダ」

首相のジャスティントルドー氏がリベラルな考えを持ち、マイノリティーにフレンドリーなことでも知られていますが、カナダも最初からそうだったわけではありません。
今日はそんなカナダの歴史と現在の考え方を比較して見ていきましょう。


 

冷戦時に起こった悲劇

 
11/28日。ジャスティントルドー首相は謝罪をしました。
「我々は間違っていた。謝罪する。申し訳なかった。」
 
彼は何に謝罪したのでしょうか?
 
答えは冷戦時のカナダで起こった悲劇に対して、です。
冷戦下。カナダ政府や軍は政府や軍に仕えていた数百人の同性愛者をクビにしました。
 
「え?LGBT先進国のカナダがそんなことをするはずがないでしょ」
そんな声が聞こえてきそうですね。私も確かに驚きました。
 

しかしカナダ政府・軍は冷戦時、同性愛者をもっとも弱い人間であると見なしていました。
そういった理由から政府や軍は一人一人の性生活やセクシャリティを友人や周りの人間に伝えるように強制したのです。
 
トルドー首相は「それは一種の魔女狩りであった」と付け加えました。
彼はカナダに同性婚差別があったことや同性愛をモチーフにした芸術が「Obscene (品位を乱す、わいせつなもの)」だと理由で取り締まってきた過去にも言及しました。
 

 

新しい価値観へ、前進するカナダ

 


カナダ軍が同性愛者への差別を終わらせる政策を作ったのが1992年、陸軍将校のMichelle Douglasという人が性差別で政府を訴えた時です。
 
それから四年後の1996年、憲法中にあるCanadian Human Right Act(人権を守る条文) は同性愛の自由を含む内容に修正され、2017年にトランスジェンダーを含む内容に修正されました。
 

カナダは同性愛嫌いや差別を終わらせるために更なる努力を続けなければならない。ゲイの人が血液提供が出来ないことや、ゲイの人がHIVの結果を公開しなければ非難される現状などだ」
「我々は愛を得る権利がある。あなたがあなた自身(あなたがLGBTであるということ)を見つける年が、6歳でも、16歳でも、60歳でもだ」
 

トルドー首相のスピーチは力強く、頼もしいものでした。
 
今日ではLGBT先進国のカナダも最初からそうであったわけではありません。
当事者が声を挙げること、そして国がそれを認めることを通して、ここまで前進してこれたのだと感じます。
 
日本も今はまだまだかもしれません。
しかし、LGBT当事者や同意・支援する人の力で、国の価値観を変えていったカナダのようなLGBT先進国になることを目指していけたら、と思いました。
 
 
出典:Trudeau apologises for Canada's discrimination against LGBT people


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うすみん

絶賛就活中の大学生。夢は色々な分野について書けるコラムニスト。
 

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