日本のLGBTは7.6%もいるのか?と思って世界の割合と比較してみた

 

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日本のLGBTは7.6%もいるのか?と思って世界の割合と比較してみた

2018.03.05

 

日本には、性的マイノリティ、いわゆるLGBTが7.6%存在すると色々な場面で言われているのを耳にします。そして、「13人に1人がLGBT」「この数字は日本の左利き人口とほぼ一緒です」「佐藤・鈴木・高橋・田中……と大体同じです」とも語られています。

感じませんか。
多くないか?」と……。

そこで今回は、外国の比率と比較しつつ、「日本のLGBTは7.6%」という数値がそもそもあっているのか、そしてどのように、どんな目的で出来上がったのかを検証してみたいと思います。


 

日本のLGBTは7.6%?


日本の人口が1億2000万人いるとすると、単純計算して912万人がLGBTに当てはまることになります(この時点で非常に多い気がします)。

これを苗字で表すと佐藤・鈴木・高橋・田中・伊藤・渡辺・山本の人口の合計とだいたい同じです。
(苗字の人口データ:ZOONIE「東北で佐藤圧勝! 都道府県別「多い名字」マップ」2015より引用)

よく、「あなたの知り合いにもこの苗字の人はいるでしょ?ほら、意外と身近にLGBTはいるんです」という文言をよく見かけます。確かに、私たちの想像以上に身近にいることは間違いない。しかし、実際の数値や苗字の数で想像してみると、その想像をはるかに超えた数値のように思えてくる気もします。

流石に子どもは統計の対象に入っていないと思うので、15歳以上~64歳未満の生産年齢人口の7596万5千人(統計局調べ)の7.6%と考えてみると、577万3340人。この数値の方がリアリティがありますね。


 

どのように"LGBT=7.6%"が出来上がったのか


では、この"7.6%"という数値はそもそもどこから出てきたのでしょうか。

これは、電通ダイバーシティラボが2015年に約7万人を対象に行ったインターネット調査に基づいています。セクシュアリティを身体の性・心の性・好きになる性に分けてマップを作り、ストレート以外のレズビアン・ゲイ・バイ・トランスジェンダーに当てはまった人の合計が7.6%だったそうです。

ちなみに、このマップにはアセクシュアルやXジェンダーなどは入っておらず(そもそも体の性が男性か女性のみ)、この時点でもしやLGBTsの's'の人たちはもれているのではないのか?という疑問と、当てはまらない人はどれを選んだんだろうという謎が浮かび上がります。


 

欧米諸国とLGBの割合を比べてみた


そもそも、世界の国々のLGBTの割合はどのくらいなのでしょうか。他の国々は、レズビアン・ゲイ・バイの割合で出しているので、トランスジェンダーはここでは抜いて比較をしていきたいと思います。

ということで、先ほどの生産年齢人口の7.6%の577万3340人から、トランスジェンダーの割合0.4%を引きます。554万人が大体の日本のLGB人口です。

 

アメリカ


カリフォルニア大学の調査によると、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルの割合は3.8%とのことです。人口が3億2310万で生産年齢人口が約2億3800万人だとすると、大体908万人くらいのレズビアン・ゲイ・バイセクシュアルがいることになります。
 

オーストラリア


2014年の調査で、18万人のオーストラリア人を対象に「自らを同性愛者だと思うか?」という質問に対して、賛成した人が3.4%いることがわかりました。約2413万人の総人口中、約1550万人が生産年齢人口なので、52万7000人がLGBの数です。
 

イギリス


2016年のONSの16歳以上を対象にした調査によると、2%が自らをレズビアン・ゲイ・バイセクシュアルに該当すると答えました。約6564万人の総人口中、およそ4190万人が生産年齢人口に当てはまるので、約84万人がLGBということになります。
 

フランス


18~69歳の7000人を対象とした2014年の調査で、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルの人が7%いることが明らかになりました。約6690万人の総人口中、約4185万人が生産年齢人口に当てはまるので、約293万の人がLGBに該当することになります。

 

まとめ


このように諸外国のLGBのパーセンテージを見てみると、国によって基本的にバラバラなのがわかります。しかし、日本は上記以外の他の諸外国と比べてみても、割合がかなり高かったです。

7.6%は多すぎやしないか?と最初は思っていましたが、他の国のパーセンテージを調べた後もそのイメージは変わっていません。同性婚も合法の国々で3%前後ということを考えると、やはり数値に疑問を抱いてしまいます。フランスは7%とかろうじて日本に近い数値ですが、調査の対象が7000人でサンプルが少ないのではないでしょうか。

調査の方法も人数もばらばらなので、同じ条件で比べてみたら、本当の割合が分かるのではないかと思います。真相はいかに。


【ソース】
電通ダイバーシティ・ラボが「LGBT調査2015」を実施
LGBT demographics of the United States
Is Australia getting gayer—and how gay will we get?
Sexual identity, UK: 2016
Les pratiques sexuelles des Français
 

WRITERこの記事の投稿者

さのう

LGBTニュース深堀り!
スーパーアライへの道

海外旅行が趣味で、世界中のプライドパレードに参加してみたい!

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