知ってる?レズ風俗、性病、女性の"性"について女性だけで語ってきた。

 

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知ってる?レズ風俗、性病、女性の"性"について女性だけで語ってきた。

2018.09.25

上京してはや数か月…縁もゆかりもないこの下北沢に降り立ったシャリ子。
 
「“性”は男だけのもんじゃない」@ろくでもない夜


 


そう、シャリ子はこのトークショーを見に来たのだ。見栄を張ってヒールできたけど、超痛い。でも歩かねば、たどり着けない。
 
「女性が考える、性」という切り口に、シャリ子は期待していた。
レズ風俗や、性病予防の実態、自分の性欲との向き合い方…。
ネットだけじゃ得られない、生の声を聴きに下北沢へやってきたのだ。
(下北沢は普通に迷った)



●登壇者プロフィール


橘 みつ さん 
・プロフィール:現役レズ風俗店長&キャスト
・シャリ子から見た印象:話し上手で聞き上手。安心して一息つけるゆりかごみたいな人。


夏目 ミュウ さん
・プロフィール:元AV女優→性病クリニック発起人
・シャリ子から見た印象:とにかく知識と経験が豊富な理知的な人。だけど話すときの壁が全くない不思議な人。


工藤 まおり さん
・プロフィール:TENGA広報
・シャリ子から見た印象:自分の好きを貫いたまっすぐで誇らしい人。大切なものを大切にする魅力的な人。


 

●レズ風俗の内部事情



 

性病検査の実態「キャストとお金と性病検査」

 

検査の話はレズ風俗でも問題になっている。
がっつりした粘膜接触は男女間程そんなにないって言われるけど、オーラルセックスや貝合わせ(女性同士の性器を合わせること)があったときに、粘膜が接触しているわけなんですよね。レズ風俗業界は検査への意識が、男性向け風俗と比較してあまり高くない
なんでかっていうと女同士だからなんとなく大丈夫っていうのがあるのと、まずお金がないからっていうのが一番…

 

お金がない、かつプロフェッショナルさも持ちづらい人に入りやすい印象を持たれているのが『レズ風俗業界』だと思ってるんですね。
…とにかくお金がないから、研修を受けるお金がない、研修を受けられないからきちんとした知識が入らない、お金がないから検査にも行けないっていう、結局そこを理由にしていろんなことが負のスパイラルで回ってしまうっていう現状がある。検査をどうやって業界的に、お客さんも徹底させるのかが問題なんだよね~

研修ってお金いるの?

いりますね。
なんでかっていうと、店を経営している人ってだいたい男性のオーナー。
男性相手に研修を受けるとなると、不安感や趣味講習なんじゃないかっていう疑惑もでる。
じゃあ女の子がやればいいってなると、その子に講習するための時間を割いてもらってプレイしてもらうのはコストがかかる。
じゃあそのコストをだれが払うかってなると(え、オーナーじゃないの?)…
市場が発展途上のわりに働きたい女性は多い。経験がなくても受け身でよいなら自分でもできる、おじさん相手は嫌だしキツいけど、女性相手なら簡単に稼げるって勘違いされている。
しかも入ってきた人全員に教育でお金をかけたとして、その分働いてくるか保証はないわけです。
お客さんの需要に対して供給過多なんですよねレズ風俗業界っていうのは。その中でお金が稼げる子っていうのは当然ちゃんとした接客ができる子なんですよ。
きちんと仕事として、求めに応じた接客ができる女の子は当然お客様からの安心感も高いし、高いお金を払ってもいいって価値を感じさせる接客ができている。そういう子の方に稼ぎは集まるから(リピーター率も高いし)稼げる子は稼げる、稼げない子は稼げないで溝ができてしまうんです。

定着しないのは稼げないからなの?

うーん、思ったように稼げなければ、自然消滅的に離れるという話は聞きます。お金を理由に入ってくる子が多い業界なので。ただ稼げる子は受け身で待っているだけではお客さんが来てくれないのを知っていて、自己プロデュースにも余念がない。そういう子がやっぱり残りますね。

 

色恋営業の実態「私を選んで!嫉妬をあおる静かなる争い」

わたしは色恋営業というか、恋愛的な気を持たせるようなスタイルをしていないんですよね

色恋営業ってレズ風俗はあるの?

お店によってはレビューシステムがあって、キャストのどこが素晴らしかったか、おすすめなポイントなどを書き込みできる欄があるのね。そこにお客さんからレビューを投稿してもらうんだけど、同じキャストを読んだ人の嫉妬があおられちゃうようなデート内容が詳細に書いてあったり…

レビューを参考にして女の子を選べるというメリットもあるけどね。

そうなんだよね。でも利用している側が見たときに、そのレビュー欄は自分の押しが褒められててうれしい反面、他の人との時間が垣間見せる甘苦い場になってたりする

目の前で『私のいい所書いてよ』って言って書いてもらえばいいのに

~爆笑~

ほかにも、キャストがお客様についてツイッターで投稿することもある。キャバクラのお礼メールみたいなやつね。それを狙ってやってる子は強い。(また会いたくなっちゃいますもんね)そう、しかも何人も会っている中で自分のことを、しかも自分にしかわからないような表現だったり写真だったりでツイッターで言及してくれてる特別感はすごくある。わたしはそこまで露骨にはやってないけど

やったほうがいいのに!

リピーターになりますよね!

私のお店は、キャストよりも自分自身に視線が向いている人がお客様に多いし、お客様は自分の内面が利用したことでどう変わったかをレビューで書いてくれたりするので、私のスタイルとしてはそれが正しいと思ってるんですけど、難しいですよね

告白したら出禁になるお店もあるみたいですよ

色々あるんですね

 

自分の体にコンプレックス人が訪れるレズ風俗「不感症って結局なに?」

アダルトの世界だと色恋がないんですよね。体の快感とお金でしかない

相手のことを好きになったりしないの?

ない。毎日毎日別の人だからか、挨拶されてもわからない。
でも中に指を入れて『あ~!この人だ!ごぶさた!』ってなる。それくらいとっかえひっかえだった

~爆笑~

でも触って誰かわかるのってすごいですね

かき出され方で判断したり、人によって全然違う。あと膣の形状で判断したり…。
いろんな子のいろんな膣があって、特別だった子って本当覚えてて…

でも普通、女の子の性器って本人にとって(外側からは見えないし)他と比較しようがないじゃないですか

膣に指を入れさせてってないよね(笑)

アダルト業界以外の方はほぼないんじゃないですか?

自分のメッチャ気になりますね…

お客さんで来てくれる子で、人と比べたこともそんな機会もないからって、膣の形状の相談がけっこうある。
自分の性器変じゃないですかとか、締りが悪いって彼氏に言われたとか、いろんなコンプレックスを持ってくる子が多いですよ

女性器を手術する人も多いらしいですね

金融業界にいたときに、『お金貸してください、女性の受付の人でお願いします』っていう女性がいたんです。
そういう時、お金借りる理由って聞かなくちゃいけないんですよ。
そしたら彼氏に『(膣が)ゆるいって言われて、きつくする手術をしたい』…っていう人いましたよ

男性のために自分の女性器を手術するのって…

まあ自分のためでもあるからね。不感症ですっていう人もいるし

みつちゃんのお店だったら、お客さんに不感症なんですって言われたらなんてアドバイスする?

身体の問題で一生不感症とかなんかじゃなくて、緊張してたり、経験値が足りてないだけだと思うって言ってます。
あとは相性の合う人を見つけられてないだけっていうのもあります。
だいたいうちにくるお客さんって、付き合った人が1~2人しかいなくて、性経験もその相手としかなく、そのセックスも10回かそこらしかやってないとか。お互い童貞処女だったとか。
そういう子って悩む必要はなくて、ただ単に経験回数が少なくて快感を知らないだけだったり、童貞処女同士で変に思われないか・恥ずかしいとか考えつつ、手探りでやってるから没頭できなくて体がこわばってたとか…。
そういうところを踏まえてプレイしてみると、『全然そんなことないじゃん!』ってなったりする。『不感症なんじゃないか』っていう人はまずその心配が自分を不感症にしていないか、振り返ってみる。そこから伝えてますね

あと逆に敏感すぎて痛いって感じてる人もいる。
例えば、わたしのタッチのボリュームつまみがあったとして、私の中で3レベルくらいで触っていたとしても、触られてる側はもう最大レベルを振り切ってるとかっていうこともあるから、個人差が激しいかも

ボリュームつまみ…爆笑

女の子の刺激のレベルや気持ちよさってオンオフじゃなくてグラデーションで、その時の気分や雰囲気で変わるし、繊細ですよね



 

【質問!】セフレを作る以外での、自分の性欲との健全な向き合い方って?



 

まず「健全」とは。性欲を発散することが健全でないっていう抑圧が見える…

若いころはそれこそセフレとか、どんな場であれ、やろうと思えばいくらでもできたけど、年を取ってくると相手から受け入れられるのかなっていう不安はあるし…

向き合い方ね~。セックスしたくなったらどうすればいいですかってこと?

マスターベーション以外で性欲を発散させたいってことなんですかね?

パートナー関係を除外して対人との行為がしたいって言うときに、セフレ関係やワンナイトを選ぶ(だいたいよく聞く話)んだけど、セフレを作ると情が変にわいたり、関係性ができて面倒ってなることもあるよね。
じゃあどうするかっていうと、お金を払ってしますっていう話になるわけでしょ?それは買い物と一緒じゃん。
でもそれすら、相手の子に申し訳ないとか、どこか後ろめたいっていう人もいるんだよね、対価を払ってサービスを受けてるということが楽っていう人もいるけど

セフレの定義(ルール)ってなんですか?

わたしの場合、毎回ホテルに直行してセックスしかしない人っていうのはいなかったなぁ。一緒に映画を見たり買い物に行ったりするように、会って遊んだ流れでセックスもする友達がセフレだと思ってる

なるほど

でも性欲と向き合うってなんだろうね…

う~ん、でもエロマンガ好き

わかる~

だいすき~

こういうことじゃない?性的なことが好きとかやりたいとか、ちゃんとそれに対して『ああ自分そう思ってるんだ』って自分で思うこと

興味あることを否定せずに向き合う、そしてそれを発散できるのが向き合ってるってことかな

そうそう。
それでいうとセクシャリティも一緒で、例えば自分は女が好きだけど、女なんか好きじゃないはずだっていうのもしんどいじゃん。でもいろんな環境とか自分との折り合いが付かなかったりで、認めづらかったりするじゃん。
そういうのって性欲も一緒だなって思ってて。健全かどうかっていうのはたぶん自分を否定しないで過ごせているかで、向き合ってるかどうかっていうのも、そういう自分を認められるかどうか。具体的な行為は人や状況それぞれだから難しいですよね

マスターベーションもセックスも人それぞれですもんね

自分で探すしかない~~~!



 

●レズ風俗産業がこれからどうなるか

 

「風俗を取り巻く価格とキャストの因果関係」→激安店の続出の構造とは

レズ風俗の価格が高いっていうのは、女性からよく聞く

相場知らないからね~。
そういえば、正直女性向け風俗って難しいって思ったのは、外見とプロフィールだけだと女性同士好きになる方は結構少ないと思っていて、デートコースがあると(プレイしたい相手かどうかの)見極めができるから理想だな~って思います

それでいうと、レズ風俗のオーナーって多くがこれまで普通の風俗経営してた男性のオーナーなんですよ。そういう人が普通の風俗と同じ感じで作ったのが女性向けのレズ風俗のサイトなんですね。だから顔とおっぱいの大きさ、タチかネコか、好きなプレイ内容っていう「エロ」を押し出した表面的なプロフィールしかないっていうのはそこにある。男がそう選ぶから、女もそう選ぶと思ってる

30分でもいいから直接話して、その人となりを知る時間がお客さんは欲しいんじゃないかな

だからこそレビューはその点でお客さんには良い基準になる

あとはうちは、高くて利用しづらいっていう声があっても、最低価格は下げないっていう方向なんです。
男性向け風俗店が激安なのは採用基準が上がっているからなんですよ。
奨学金返済とか、誰もが抱えるような理由で風俗参入してくる人が相当多いらしいんです。学費は昔より断然上がっているし、それを返済しないといけないっていう理由で入ってくる。
「健康で、昼間企業や水商売でお金を稼いでいけるレベルの人たち」が風俗に流入してきているからこそ、勤務条件スタイルの基準が上がり、若さや昼間の高キャリア(秘書やCA、医者など)などの付加価値もあり、そういうのを持っていない人は昔よりも買いたたかれるようになってる。
手取り額が下に行けば行くほど客層が荒れて理不尽な要求をうまくかわす必要に迫られたり、本数をこなして稼いでいくスタイルの激安店が増えていく。
利用者側は安くていいだろうけど、働く側のHAPPYはどこにあるの?って思う。私は働く側として値崩れは絶対したくないので、出店するときも他のお店さんと足並み併せて始めたんですけど…その域に来ていないレズ風俗が高いと感じるのは当然で、しかも利用を検討する女の子の多くは実態も相場もまだ知らないから

激安店多いですからね~

この話を通して、安いことの意味を考えてもらえればうれしいし、レズ風俗業界としても安易な値下げに甘んじることなく、値段なりの価値提供をする努力をしていきたいですよね。

 

ただ抱きしめてほしい…ニーズの高い○○なサービス

最近は、いわゆる指入れまでのプレイをしなくてもいいっていう女の子がかなり急増している。具体的なタッチのない、いわゆるソフレサービスみたいな。

なんで指入れなくていいの?

中が開発されてないから、気持ちよくないしむしろ痛いことだと思ってる。そこからくる恐怖心が強いけど、同時に、中が気持ちよくない自分に焦ってたり。

へえ~~~

実は需要が何パターンかあって…
①性欲を何とかしたい人
②寂しさを埋めたり自己肯定感を上げたい人
③身体的・心理的コンプレックスがある人

…みたいな3パターンで分かれてるかな

わかる~~~(笑)

人肌恋しいとかね。そういう感じでもしかしたら今後ソフトサービスが売れ出すんじゃないかなって思う。
今東京以外でも、福岡・名古屋とかの地方繁華街でレズ風俗ができてきているし、
新しいコンセプトを打ち出しているところもある。

お金持ってるけど今更旦那の前で脱げない、でも出会い系とかは怖い…そういう人がふらっと行ける点で需要はあるかもね

 

●みなさんからのお知らせ

 

まおりさん告知

9月26日『快楽解体新書』という女性の身体、オーガズムや気持ちよさを中心としたトークイベントを行います!
詳細はこちら(クリック!)

ここを触れば絶対イクっていうのがないからね~

女性器について女性自身がもっと知る機会にできたらと思います!

夏目さん告知

『池袋駅前ライフクリニック』では何より自分自身のために性感染症検査を行っています。
詳細はこちら(クリック!)

とある病院では1日17件の堕胎があったりする。後ピル100件とかもある。そのお金を払う多くが女性なんです。パートナーができれば二人で一緒に検査に行くっていう風潮になればと思います。

みつさん告知

10月7日(日)13時~『レズ風俗をみんなで考える会』に講師として登壇します!
ワークショップ形式で、レズ風俗を通じて、女性の性や風俗を取り巻く社会の問題点についてお話しします!
※要事前申し込み詳細はこちら(クリック!)

対話型レズ風俗リリーヴ告知

対話型レズ風俗リリーヴからのお知らせ
今だけ! 初回利用限定割引→10月末までです!詳しくはこちら詳細はこちら(クリック!)

●シャリまとめ

 

終始和やかで、笑い声も多々あり、でもまじめに3人の話に耳を傾ける空間がそこにはあった。

たとえば教育の場の性教育や、性風俗に関するドキュメンタリーのような、重苦しさは一ミリも感じられなかった。

むしろフラットに、ポジティブに性について語る3人の表情は、見て聞いてすがすがしい気さえした。

その一方で、性病検査の実態やレズ風俗を含む風俗業界全体の価格競争など、普段見ようとしないと知ることのない、蓋を閉じたままの世界については、もっと知られるべきだ。

タブーのように扱うのではなく、実際に生きて生活する人たちの生きざまの側面として、取り扱うべきだとシャリ子はふつふつと想いを煮やした。

また、女性のセルフプレジャーについて、私たちはもっとコミュニケーションをとって話し合うことが必要だ。女性が自ら性について興味を持つと「はしたない」とか「いやらしい」とか、男性とはまた違う視線に晒され、そのままその言葉を受け入れてしまいがちだ。でもこんな時代だからこそ、自分の体についてよく知り、自分の性欲を素直に受け止めることが、「はしたなさ」を「ほこらしさ」に変えられる一歩なのではないだろうか。

結論、下北沢行ってよかった~トークショー参加できてよかった~

WRITERこの記事の投稿者

銀シャリ子

超絶怒涛のレズシャリ子!(仮)
※ハマチが好き
 

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