DAY12:結婚とはちがう?コモンローってなに?

 

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DAY12:結婚とはちがう?コモンローってなに?

2018.09.10




こんにちわ。さなです。
突然ですが、皆さんは恋人ができたら一緒に暮らしたい派ですか?

私も、若い頃は大好きな彼女と一緒に暮らしたくて暮らしたくて、「おはようからおやすみまでいつも彼女の傍に居たい!」と思っていたわけですが、現在はすっかり落ち着いて、自分の時間を大切にしたいなぁと思うようになった次第です。
 
さて。同性同士の婚姻を認めているカナダですが、実は婚姻関係ではないもう一つの関係を表すコモンローという制度がありますので、今回は少しご紹介したいと思います。


 
 

コモンローって何?


 
コモンローは、正式な婚姻関係を結んでおらず、一年以上一緒に住んでいる夫婦若しくは夫夫、婦婦など、異性or同性問わず、婚姻同然の暮らしをしているカップルが申請できる制度で、受理されれば婚姻関係と同等の権利が与えられます

また、日本で言う「内縁関係」というものとは少しニュアンスが違っていて、コモンローとして認められれば、公に結婚しているカップルとして扱われます。

コモンローを解消する時も、どちらかが一方的に破棄できるわけではなく、きちんと手続きに則って処理されるので、まさに離婚と同様です。



 

どう違うの?コモンローと結婚


 
カナダでは、結婚をするためにはウェディングセレモニーを行わなければなりません。

ですが、家族や宗教上の理由により、セレモニーを行えない人もいるので、「セレモニーをしていなくても婚姻関係同然の暮らしであれば、結婚してるものと認めるよ!」という制度です。

なので、コモンローの場合は、結婚式は不要です。

結婚よりも、コモンローを選択する人の中には、
「結婚式や指輪に何の興味もないけど、彼との関係は確かなものですよ」
というポリシーの人や、もしくは、別れた時に財産分与でもめない為に交わす契約として、この制度を利用しているカップルさんもいます。



 

手続きが大変!


 
一年間以上同棲していれば申請できるコモンロー。
しかし、申請するためには2人の間を証明するための、膨大な資料が必要になります。

たとえば…
・2人で契約している家やアパートの契約書
・2人の共同口座
・公共料金の請求書
・2人で行った旅行先等の写真、航空券の控え等
・家族や友人による2人の関係を証言する手紙

などなど、数々の資料を集めます。しかも、資料が2人の関係を裏付けるものとして十分な能力を持っていないとされてしまった場合、コモンローの申請は却下されてしまいます。

申請から受理まで12か月近くかかるため、非常に長い道のりです。


 

コモンローに見るマイノリティーへの権利擁護


 
カナダという国は、移民の国です。道を歩いていても、たくさんの人種、言語、文化が混ざり合っています。

移民をする人の中には、自分の生まれ育った国で差別や迫害を受けたり、政府からの保証が十分でなかったり、自分の信念と結婚という制度が相容れなかったりする人も多くいます。

そんな彼らの中には、好きな人と結婚できない、もしくは結婚しないけれど関係はずっと続けていたい等、結婚という制度の範疇外になってしまったマイノリティー達が沢山存在しているわけです。

ですが、結婚しない=結婚に関する権利を全て放棄することに無条件で同意している、というわけではないはず。理由があって結婚はしないけれど、好きな人と力を合わせて暮らしていきたいという思いは、皆持っています。それらの声を、拾い上げた結果が、このコモンローという制度なのではないかと、私は思うのです。

 
悲しいことに、日本で同性婚の話題が出る時、
「同性同士で結婚できないなんて初めからわかっていることじゃないか。」
と言い、マイノリティーの声に対し耳を傾けない人が、まだ確かに存在しています。
 

コモンローは、結婚の形式を守りつつ、それを選択しない人をも包括できる制度です。

大切なのは、既存の制度を順守するだけではなく、そこからあふれ出てしまった人たちを、いかに救い出すかのはず。それを実現するための制度が、このコモンローです。


残念ながら、現在日本の憲法では同性婚を認めておらず、かと言って、そこから溢れてしまった声を拾う制度も整っていません。

日本もいつか、マイノリティーの声を拾い上げてくれる国になって欲しいと、私はいつも願っています。
 

……つづく!
 

WRITERこの記事の投稿者

さな

レズビアン日記 in カナダ

カナダで妻&子供と3人で平和に暮らしています。
日常の絵日記をブログにしています。
LGBTのL日記
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