イギリスでは同性愛者とバイセクシャルが増えている?

 

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イギリスでは同性愛者とバイセクシャルが増えている?

2018.12.01
セクシャル・マイノリティの人々がある社会においてどれくらいの割合を占めているかということについては、各国で様々な調査が行われています。大規模な調査とは言えないものも多く、全てが完全に信頼できる数値というわけではありませんが、セクシャル・マイノリティの人々の理解を促すにあたって重要な調査の一つです。今回はイギリスの民間企業が行った最新の統計結果と関連する調査をご紹介します。




 

LGB」が多い?


ヘルスケア関連の会社、euroClinixが発表した最新の調査によると、自身のセクシャリティの認識について2,000人を対象に質問し、そのうち7パーセントが「自分はバイセクシャルである」と答え、6パーセントが「同性愛者(ゲイまたはレズビアン)」であると回答したとのことです。つまり、調査対象のうち13パーセントが「LGB」に相当することになります

また、調査では地域性も見られ、他のどのエリアよりもロンドンには「LGB」の人々が多いことが分かりました。

統計学的にはイギリス国内に900万人のレズビアン・ゲイ・バイセクシャルの人々が存在することになるとのことです。2016年に政府によって行われた調査では、イギリス国内のLGBの人々の数は100万人に達しており、人口の2パーセントという統計結果が出ていました。

2016年の公的調査に比べると、2年間で一気にイギリス国内で自分自身を「LGB」と認識している人々が増えたということになります。もちろん、冒頭で触れた通りいずれの調査もセクシャル・マイノリティの実状を完全に表しているとは限りませんが、実態把握において重要な調査と位置付けられるでしょう。

 

年配者の課題と類似調査


euroClinixの最新の調査では年代別の分析も行われたため、「若い世代ほど自分自身をセクシャル・マイノリティと見なしていることが多い」ということも示唆されています。この調査結果を受けて、euroClinixの代表者は次のようなコメントをしています。

「年配の人々や保守的な地域に住んでいる人々にとって、どれくらいまだ『タブー』が残っているかをこの調査は示しているかもしれません。真実(自分のセクシャリティ)を正直に話す気になれないままでいる人々が依然として存在しています」

今回の統計結果は近年行われたいくつかの調査とともに、イギリスのセクシャル・マイノリティの実状を見つめるために大切な材料の一つと言えます。

2018年4月にLGBT団体Stonewallが行った調査では、イギリス国内のLGBTの人々のうち35パーセントが職場でクローゼット(セクシャリティを公表しない状態)でいることが分かっていました。

2017年の別の調査では、イギリス国内のゲイ(男性の同性愛者)の多数が街中で手をつなぐことを快く思っていないことも判明しています。これはイギリスで性的指向を理由としたヘイトクライムの増加と関係していると言われています。

調査自体が問題の解決につながるわけではありませんが、それでも政府や企業主導のセクシャル・マイノリティの調査が日本でも行われればより良い社会への変化のきっかけ・材料になるかもしれませんね。

【ソース】
PinkNews (英語)

 

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

統合失調感情障害という精神疾患を抱えながら、音楽関連の研究者を目指しているゲイのミュージシャンです。公式ブログもぜひご覧ください!


      
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