ニュージーランドの「ドラッグ・クイーン読み聞かせイベント」投稿が炎上

 

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ニュージーランドの「ドラッグ・クイーン読み聞かせイベント」投稿が炎上

2018.11.12
日本ではなかなか見聞きしないことですが、世界各地の図書館で最近「ドラッグ・クイーンによる読み聞かせイベント」が開催されています。

しかし、残念ながらこのようなイベントが人々に必ずしも歓迎されているわけではありません。今回は、ニュージーランドのある図書館で行われたドラッグ・クイーンの読み聞かせイベントに関するネットへの投稿が炎上したニュースをお届けします。
 

「読み聞かせイベント」とは


今回ニュージーランドのパラパラウムという町の図書館で行われたドラッグ・クイーンの読み聞かせイベントは、"The Rainbow Story Time"という名で2018年10月5日に開かれました。イベントにはノン・バイナリ―(男性・女性のいずれでもないジェンダー)のパフォーマンス・アーティストとして知られるQueen Olivia St Redfernが参加し、大人・子どもを合わせて50人以上が読み聞かせに聴き入りました。

このようなイベントは現在、アメリカなど多くの国々の図書館で開かれており、子どもたちにセクシャル・マイノリティに関するリテラシーを高めてもらう目的とともに、ドラッグ・クイーンの社会参画を促す目的も設定されています。当然ですが、読み聞かせに用いられる本は子ども向けの絵本です。




 

Facebookへの投稿が炎上


パラパラウムで開かれた"The Rainbow Story Time"の様子は、この町を含むカピティ海岸地区の公式Facebookページに写真と下記のメッセージを併せて投稿されました。

「この前の金曜日、子どもたちは休校期間でしたが、幸いなことにRedfernさんを招いてパラパラウム図書館で素敵な読み聞かせイベントを開催できました。子どもたちはとてもこの読み聞かせを気に入っており、また近々イベントを開催できるのを楽しみにしています」

ところが、この投稿はたちまちネガティブな批判コメントで溢れ返りました。コメントの内容は主に「イベントが子どもにとっては完全に不適切」、「イベントの主催者は子どもたちを洗脳しようとしている」といった内容でした。

先ほどもお伝えした通り、本の内容は子ども向けですし、子どもたちもイベントを気に入っていました。ただドラッグ・クイーンが読み聞かせをしたという一点で、この投稿が炎上してしまったわけです。
 

自治体は反対声明を投稿


カピティ海岸地区の公式Facebookページからは炎上した投稿は削除されましたが、代わりに下記の声明が投稿されました。

「イベントに対する多くの攻撃的なコメント、およびコメント欄での論争を理由に、読み聞かせイベントの投稿をこのページから削除することにしました」

「我々はコミュニティ内での議論、我々の業績に対するフィードバックを尊重しています。しかし、ページに対する投稿やフォロワーを削除・適正化する権利も持っています」

我々の地区の図書館は社会参画と多様性を支持しており、コミュニティの皆が楽しめる様々な企画やサービスを提供しています

ドラッグ・クイーンというと、日本でも「舞台に立つ人」や「見世物」のようなイメージを持っている方が多いかもしれません。そんなドラッグ・クイーンが「読み聞かせ」を通して社会に参画できることは高く評価すべきですが、同様のイベントが多く開催されているアメリカでは反対意見が噴出しており、まだまだイベントがスムーズに開催される道は険しそうです。


【ソース】
PinkNews (英語)


 

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

統合失調感情障害という精神疾患を抱えながら、音楽関連の研究者を目指しているゲイのミュージシャンです。公式ブログもぜひご覧ください!


      
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