デンマークで2019年までにゲイの男性の献血が可能に

 

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デンマークで2019年までにゲイの男性の献血が可能に

2018.09.11


 
同性愛者の男性は献血ができないというのは、日本も含め世界各地で見られることです。

これはHIVの感染者に同性愛者が多いというデータを反映しているようですが、最近では検査技術の進歩や社会的な流れからゲイの男性にも献血を認めていこうという動きがあり、デンマークはその代表的な一例となりそうです。
 
 

法改正の概要


デンマーク政府はゲイの男性への献血を認めることで「より良いジェンダーの平等」を実現する方向に進みだしました。
 
活動家たちの長年の訴えにも関わらず、デンマークではHIV感染への恐れからゲイの男性が献血をすることは禁じられていました。
 
ところが、デンマーク政府は2019年にはゲイの男性の献血を認める法律を施行すると明言し、デンマークでの同性愛者と献血の問題が一歩前進することとなりました。法改正の背景には、より進歩した血液のスクリーニングテストなどを積み重ね、輸血を受ける患者の安全が確保できるという政府の努力と自信があるようです。
 
施行される法律の下では、4か月以内に同性間の性行為が無い場合にゲイの男性の献血が可能になりますが、もし血液の提供者に特定の一人のパートナーがいる場合、この条件は適用されないことになる予定です。
 

 

イギリスでの献血事情


ゲイの男性が献血しやすいようになるデンマークですが、他の国はどうでしょう。ここでは2017年に同性愛者の献血の条件を緩める措置をとったイギリスを見てみます。
 
イギリスでは1年以内に同性間の性行為を経験した男性の献血を禁止していましたが、この1年という待機期間は現代の血液のスクリーニング技術の高さを反映していないことが指摘され、2017年7月に待機期間が3か月に短縮されました。
 
イギリス政府はこの措置は「最新の科学的根拠と医療の進歩に基づいており、安全性を脅かすことなくより多くの人々に献血の機会を与えられるもの」と述べています。
 
ヨーロッパ地域で大きな影響力を持っているイギリスが同性愛者の献血に関して積極的に環境改善に取り組んでいることは、デンマーク以外のヨーロッパ諸国にもプラスの影響を与えているに違いありません。
 
 

日本と同性愛者


全てを欧米圏にならって変えていく必要はないものの、少なくとも同性愛者の権利に関してはやはり日本は「遅れている」という表現をするのがぴったりなのかなと今回のニュースを見て思いました。
 
同性愛者の献血はリスクが高いのではいう意見に対しては、既にイギリスやデンマーク政府が述べているように献血の安全性が科学的根拠に基づいているという反論が可能です。もちろん今後同性愛者の献血のデータを蓄積していく必要はありますが、それでも「ゲイの献血=HIVの恐れ」という考えが今ではもはや根拠のないものになりました
 
日本では最近、政治家のセクシャル・マイノリティに対する差別的発言がちらほら目立っていますが、正しいデータ・根拠を反映して献血も含めた様々なLGBTの権利が国内でも認められてほしいものです。
 


source:PinkNews
 


 

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

統合失調感情障害という精神疾患を抱えながら、音楽関連の研究者を目指しているゲイのミュージシャンです。公式ブログもぜひご覧ください!


      
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