同性婚に対する「イエスの警告」がオーストラリアで投函される

 

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同性婚に対する「イエスの警告」がオーストラリアで投函される

2018.08.09

 
オーストラリアの州の一つであるタスマニアは、最近キリスト教カトリックとセクシャル・マイノリティがよく対立しているニュースが届くエリアです。そんなタスマニアで、「イエスが同性婚を禁じるよう警告している」という旨の手紙が見つかりました。
 

「キリストの使い」からの手紙


オーストラリアを構成する島であるタスマニアの都市ホバートで、複数の家の郵便受けに「イエスの警告」が投函されていました。それは「キリストの使い」を名乗る者によってイエスの代理として執筆されており、「オーストラリアが同性婚を禁じなければ、イエスはタスマニアに嵐を引き起こす」という強迫的な内容でした。
 
手紙は「これは、偶像・薬物の使用・飲酒を止めるよう警告するものである」という一文から始まり、「泥棒、(性的な)不品行、姦淫。子ども達に破壊の手法を教えることを止めなさい」と続き、さらに「私、キリストはタスマニアでの淫行に対し、思うがままに対処するつもりである」とも書かれています。
 
そして、手紙は中絶や同性婚を禁じるようにイエスが警告している内容へと続き、その警告に従わなければ、タスマニアをかつてない貧困や嵐が襲うと脅迫的な文章も見られます。
 
 

手紙の「おかしさ」


この記事のトップ画像は実際に投函された手紙のものですが、僕は正直、いろいろと突っ込みたくなりました。
 
まず、このように明らかに差別的、かつ脅迫的な内容を「イエス」の名で人々に知らせて本当に良いのだろうかということです。あと、手紙が露骨にワードで作成されたような安っぽい作りというのも「いたずら」感しか与えないですよね。
 
もちろん、信仰の自由はオーストラリアにもあるので、カトリックそのものを否定するつもりはありませんが、このように一方的で何の対話も許さない「警告文といういたずら」こそ、タスマニアのカトリック団体は議論すべきことではないかなと感じます。
 
 

オーストラリアの現状


オーストラリアでは2017年後半に同性婚を認める法案が可決され、国中のセクシャル・マイノリティが歓喜しました。その後、同性カップルが里親になることも認められるなど、オーストラリアではLGBTの権利が一気に認められるようになりました。
 
ただ、同性婚の是非を問う投票の時点からそうでしたが、やはりキリスト教団体はアンチ同性婚、アンチLGBTを掲げて対抗しており、法案が可決された後もしばしばカトリック団体から同性婚容認に対する批判の声が上がっています。
 
信仰の自由とセクシャル・マイノリティの権利がとても分かりやすく衝突しているのがオーストラリア、特にタスマニアという地域かもしれません。この現状がどこに向かうかは分かりませんが、カトリック側、LGBT側が双方に歩み寄ることはもちろん、そこからオーストラリア以外の地域に住む人々も多くのことを学ぶ必要があるかもしれません。
 


source:PinkNews

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

統合失調感情障害という精神疾患を抱えながら、音楽関連の研究者を目指しているゲイのミュージシャンです。公式ブログもぜひご覧ください!


      
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