スコットランド議会が全会一致で同性愛者の「恩赦法」を可決

 

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スコットランド議会が全会一致で同性愛者の「恩赦法」を可決

2018.06.28
 



ヨーロッパでLGBTに関して非常に先進的とも言われるスコットランドで、過去の同性愛者の恩赦法が可決されました。LGBTに優しい地域としてのスコットランドは、より魅力的な場所になっていく期待が持てます。


 

同性愛者の「恩赦」とは


スコットランドに限った話ではありませんが、同性愛が法的に認められない時代がヨーロッパにはあり、また、世界中には現在でも法的に同性愛(行為)が許されない場所もあります。今回のニュースはかつてスコットランドで同性愛が犯罪とされていた時代に、「犯罪者」として記録されてしまった人々の罪を消すというものです。
 
今回の恩赦法は存命中の方だけでなく、「犯罪者」として記録されたまま亡くなってしまった同性愛方の罪(記録)も免除になるとのことです。
 
雇用やボランティア活動の参加の際に、かつての「前科」が足かせになることがあるため、今回のスコットランド議会の恩赦法によって、昔の冤罪を被った同性愛者の方々の雇用や生活スタイルが変化することが期待されます。
 
 

恩赦法の課題も


今回のスコットランドの恩赦法はセクシュアル・マイノリティにとって歓迎すべきものですが、正確に法律が施行されること、また、恩赦法が施行された情報が世の中にきちんと浸透することが課題として残っています。
 
スコットランドでは「恩赦法の存在を知らしめること」を専門家が特に重要視しており、この法律をきっかけにLGBTコミュニティに対してはまだやるべきことがたくさんあるということも指摘されています。
 
TwitterなどのSNSが盛んな現代ですから、政府には是非ともSNSを最大限に活用した情報の提供に取り組んでほしいところですね。
 
 

スコットランドの豆知識


北ヨーロッパはLGBTに関して比較的進んでいるエリアで、スコットランドでは1981年に同性愛の性交渉が認められ、2001年には同性間の性的同意年齢が21歳から異性愛者と同様の16歳にまで引き下げられました。ちなみに性的同意年齢とは、その名の通り「性行為の同意能力が認められる年齢」のことですが、必ずしも児童性愛の犯罪を防ぐためだけでなく、このように同性愛行為を規制するために利用されることもある考え方です。
 
EU(欧州連合)では個人の権利の尊重などを目指したアムステルダム条約加盟国に対し、ただ単に同性愛規制法を撤廃していくだけでなく、積極的に同性愛差別を防ぐための法整備が求められています。
 
日本では特に同性愛を厳しく規制するものは現在はありませんが、ヨーロッパのように積極的に政府がLGBTについて考える姿勢を示し、行動に移して欲しいですね。
 
 
【ソース】
PinkNews(英語)
 

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
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統合失調感情障害という精神疾患を抱えながら、音楽関連の研究者を目指しているゲイのミュージシャンです。公式ブログもぜひご覧ください!


      
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