イギリスのレストランでバレンタインに「脅し」を受けたゲイカップルが退店

 
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イギリスのレストランでバレンタインに「脅し」を受けたゲイカップルが退店

2018.03.13
 
 

イギリスのレストランでバレンタインの食事を楽しもうとしていたゲイカップルが、オーナーに「脅し」を受けてショックのあまり退店したことが現地のニュースやTwitterで話題になっています。「脅し」の真相と結末、そしてそこから見えてくることはどのようなものでしょうか。


 

バレンタインの悲劇


イギリスのゲイカップルSam AndersonとAngus Reillyは、2月12日に少し早めのバレンタインデーを楽しんでいました。レスターという場所にある人気のインド料理The Mumbai Innを訪れた二人は、テーブルについてプレゼントを交換してキスをし、バレンタインを満喫していました。
 
ところが、二人がキスをした途端に店のスタッフが急いで近づいてきて注文を聞いてきました。ゲイカップルはメニューを見ながらもう少し時間が欲しいとお願いしましたが、オーダーをするまでずっとそのスタッフはテーブルのそばから離れなかったとのことです。
 
そしてさらにオーナーがやってきて、「他の客が不愉快に思う」と言われたゲイカップルはショックを受け、気が動転しながら退店しました。


 

「ファミリー・フレンドリー」


今回の事件では、オーナーがまるで脅すかのような態度で迫ってきたことがゲイカップルの退店の決め手になりました。さらに、レストランのオーナーは「うちはファミリー・フレンドリーな店だから」とゲイカップルに説明したようですが、ゲイカップルにとっては「ゲイはファミリー・フレンドリーな店に相応しくない」と感じられ、ショックを受けたとのことです。


 

オーナーの謝罪と店のレビュー


二人の退店時にウェイトレスの一人が駆け寄り、オーナーの態度を謝罪しゲイカップルにハグをしました。後にオーナーもBBCの取材に際して今回の件を謝罪しており、これからどのような客も平等にもてなすと述べました。
 
オーナーによると、ゲイカップルの近くに座っていた子連れの客が実際にクレームをつけており、それに対応する形で今回の事件が起こったようです。
 
事件が報じられると、インターネット上の店のレビューにはいくつかのネガティブな評価がつけられました。


 

差別行為の見方


The Mumbai Innのオーナーがゲイカップルに対して取った態度は確かに差別的だったかもしれません。しかし、LGBTコミュニティやアクティビスト側は「オーナー」としての立場とその後の謝罪の気持ちも考慮する必要があります。
 
事件に関してオーナーは謝罪していますし、ただ単にホモフォビア的な態度を取ったのではなく、オーナーとして他の先客への対応に迫られていたという側面も分かっています。
 
LGBTに対して差別行為があった店が当事者や活動家にひたすら批判や誹謗中傷を浴びせられていたら、その様子にむしろ当事者・非当事者を問わず多くの人が疑問に思い、LGBTの立場が逆に窮屈になるかもしれません。
 
セクシュアル・マイノリティの権利や立場というのはまさに今、どの国においても程度の差はあれ発展途上の状態と言えます。差別行為だけを抜き出すのではなく、今回の事件のようにオーナーが謝罪をしたという事の顛末までしっかりと理解したうえで当事者側も歩み寄る姿勢を見せることが、LGBTの正しい理解、権利向上に繋がるに違いありません。
 

【ソース】
PinkNews (英語)

 

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

双極性障害を抱えながら通信制大学に通う20代のゲイ。将来は音楽に関する研究者を目指しており、公式ホームページで音楽活動も展開中。

      
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