同性間の性行為経験があるストレートの男性の調査がヨーロッパで実施

 

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2018.02.13

同性間の性行為経験があるストレートの男性の調査がヨーロッパで実施

 



 

 
「男性と好んで性行為をする男性はゲイかバイ」なんてことは、LGBTの間でも当たり前のように思われていることですが、現在ヨーロッパでは「同性愛行為の経験があるストレートの男性」にフォーカスした調査が行われており、とりわけアイルランドが調査対象として重視されています。

 
 

EU全体とアイルランドの調査結果


ヨーロッパでは、男性の同性間の性行為に関する調査は2010年に行われています。その調査結果によると、「男性と性行為の経験がある」と答えた男性のうち、「自分はストレートだと思う」と答えた男性はアイルランドで9でした。
 
実はこの数字は他のEU諸国と比べると低く、アイルランドでは男性と性行為をしたいと思うストレートの男性自身がその事実を認めたくないと思っている、また、そもそもこの調査に回答したがらないのではと推測されています。
 
なお、調査を行っているThe European MSM Internet Survey (EMIS)は、ヨーロッパの学術・政府機関、NGOなどによるグループです。
 

 

「名もなきグループ」


「ストレートだけど男性と性行為をする」という人々は、現在では「ゲイ」や「バイ」のようにカテゴリーとして名前があるわけではなく、「その他」の状態です。そしてもちろん、「その他」には明確な定義もありません
 
ヨーロッパではこの「名もなきグループ」に属する男性が意外にも多く存在することが分かっている以上、特にアイルランドでその実態を把握することが必要とされています。
 

 

HIVや性病対策


同性間の性行為に関して「その他」に属する人々の実態を捉える必要性は、HIVや性病の蔓延を防ぐためということにあります。HIVは同性愛者内での蔓延が世界的に深刻な問題とされていますが、確かに「その他」が啓発すべき対象として外されていますね
 
今回は2010年以来のオンライン調査ということで、スマートフォンの普及も相まってより有用な調査結果が得られ、HIV・性病対策に活用されるといいですね。
 
EMISによるこのオンライン調査は、ヨーロッパの男性を対象に33の言語で2018年1月末日まで展開されています。
 
 

今後の潜在的な課題かも?


正直、僕もこのニュースを見るまで、この記事における「その他」の人たちと性病を結びつけて考えたことが無かったですし、日本のセクシュアル・マイノリティの方の多くにとってもかなり新鮮で衝撃的なニュースではないでしょうか。
 
EMISはヨーロッパを対象とした調査ですが、アメリカやアジアでの動向も気になります。また、性病の問題だけでなく、「その他」の人々が自身のセクシャリティに関して葛藤していないか等、精神的な問題も僕としては気になるところです。
 
「男性と性行為をしたいストレートの男性がいるはずない!」と否定するのではなく、そのような性の自認も考慮し、世界的に調査が必要な課題かもしれません。


 
【ソース】
THE IRISH TIMES (英語)
EMIS調査ページ (英語)

 

 

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