成人式狂想曲

 

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2018.01.14

前撮りをした場所の一角にあった石像
 

皆さま、新年明けましておめでとうございます。ねこママです!

お正月はいかがお過ごしでしたか?良い年明けとなりましたでしょうか?
私はお陰様で肉襦袢を数枚追加となり、相変わらずの安定感です!

新年1発目は、タイのお話から外れて、タイムリーな話題である”成人式”のお話をします。
それではお付き合いの程、よろしくお願いします。

 
 

振袖問題

 
女の子の成人式と言えば、そこそこの人が経験するであろう振袖問題
着るのか⁉︎着ないのか⁈そもそも、成人式に出席するのか⁈しないのか⁈なんでしょうが、ここは出席前提でお話を進めて行きたいと思います。
 
我家では何となくですが、成人式についての話はタブーみたいな空気がありました。何故かと言うと、娘が「私は成人式には行かない!」宣言を以前よりしていたからです。

行きたくないものを無理に行け!とも言えず、「せっかく女の子として生活してるんだけどな〜」と勝手に思っていたのでした。以前、同級生の女の子のお母さんが振袖の話をしていた事がありました。今は割と早い時期から決めるらしく、「どうしようかな?」と嬉しそうに話してくれたのでした。

私はと言えば、まさかまさか娘になるとも思っていなかったので、「女の子は華やかで良いよね〜羨ましい」と男の子の成人式の定番の服装である、スーツ姿を思い浮かべて溜息をついたのでした。
 

なので、振袖も成人式も我家には関係ない事として、蓋を閉めて棚の奥にしまい込んでいました。ところが、娘が親友から「成人式に一緒に出よう!」と言われ、出る決意をしたのでした。「何を着て行こうかな⁈スーツかな?」と言う話題もするようになり「うんうん、良いよー!スーツ新調したるわい!」そんな会話をしていたのでした。
 
そんなある日の夕食時に娘が「成人式、振袖で出ようかと思う!」と爆弾発言!「何があった⁈」今迄、頑なに振袖はおろか、成人式にも出ないと言っていたのが、成人式に出て、振袖着るとか⁉︎何かあったに違いない!と思っても不思議ではないと思います。

そんな私達を尻目に彼女は軽く「○○(親友の名前)に振袖着て出ようよと言われたから」と言ったのです。「へっ⁉︎、そんな軽いノリで良かったの?今迄のタブー感は何なんダァーっ!」と心の中で叫びましたよ。何故なら、嬉しそうに話す娘を目の前にしたら何も言えなくなったからです。

本当は着たかったし、出たかったんだと、つくづく気が付いてやれなかった自分に反省するばかりです(ゴメンね〜涙)
そうと決まれば、先ずはお店に行かなくてはなりません。何故なら時は既に11月末で、成人式は来年の1月と迫っていたからです。何事にも余裕のない我が家らしい決定です。
 
 
 

呉服屋にGO!

 
女の子が居るご家庭には前もって各呉服関係からDMが届きます。冷静に考えればその情報は何処から?とは思いますが、それは置いといてと。

そんなDMは我家には当然来ないので、自力で探します。と言っても私の時代と違い、今は沢山の情報が溢れ、お店も沢山あります。何を基準に選ぶのかは各家庭様々だと思いますが、私達親子が選んだ基準は、たまたまチラシを持っていた。(Tポイント絡み)そして、来店記念のプレゼントに惹かれた。まっ、我々らしい選択ではありますな(ワッハッハ)
 
家から近い店舗を探して、親子共々いそいそと出かけて行ったのでした。


明るい店内には、やはり成人式の為の振袖を選ぶ親子の姿がチラホラありました。
振袖をレンタルしたい旨を伝えて、緊張の面持ちで待っていると、店員さんが何着か見繕って持って来てくれました。やっぱり振袖は華やかですね〜!うっとり眺めていると「試着してみますか?」の一言。ハッ!と我に返り「お願いします!」と出来上がりを待ちました。

着物を着せられて立っている娘を見た瞬間、何かが違う⁈と思いました。袖からニョキッと出た手、裾からドンっと出た足。全てが寸足らずで出まくり状態です。

「うひゃっひゃっ」コントの衣装じゃあるまいし、それは無いわ!と笑うしかありません。
すっかり忘れていましたが、娘は背もボチボチ大きく手足もそこそこ長い上に、肩幅ひろ子なのです。何着か持って来て貰った着物は全てこんな調子で、全ての丈を出しても手足が隠れる事はありませんでした。

血とは恐ろしいもので、私も同じく振袖選びの時に袖丈、肩幅が合わず、唯一着れた振袖を着たのでした。それも絞りの着物で、レンタルとは言え当時高かったのを覚えています。

それでも母は「それ、良いわよ!」と言ってくれたのでした。そんな事を思い出しながら、娘の晴れ着を選ぶ幸せに浸っていました。店員さんも色々出してくれ、あれこれ着たのですが、結局レンタルでは着れるものはなく、残るはお買い上げのみとなりました。これから別の店に行くのも時間も日にちもありません。今時の振袖は、写真の前撮りと成人式の当日、最低でも2回は着るとの事で、後は学校の卒業式を入れれば3回は着るそうです「ご友人の結婚式にも着られますよ」と定番の文句も付いてきましたが、まっ現実問題として、友達の結婚式で振袖を着ている人は少数なので、その殺し文句は無かった事にしました。

そして、1番悩ましい着物の保管が楽になった事は、喜ばしい事と採用しました。しかし私の一存では決められません。その場で主人に電話をして要相談です。当時、母親の介護中で無職の私には娘の振袖を買ってあげられる財力はなかったのです(トホホ)

電話の向こうで悶絶するように「うーんっ」と唸っていた主人が「何とかしましょう!」の一言で購入決定となりました。「ありがとう!旦那よ、綺麗に着るよ!着るのは私じゃないけどな(ニヤリ)」
 


 

前撮り制度

 
今時は、成人式の振袖姿を別日に撮る事にビックリしました。当日は忙しいので、撮影をしてる暇がないのだそうです。早い人は桜の咲く時期に合わせて撮ったりもするそうです。我々の成人式とは色々な事が違い、ただただ面食らう事の方が多いのは確かです。

撮影する写真館も呉服屋さんと提携している中から選びます。かなりの数があり、これ又ビックリです。一生に一度の事です、せっかく撮ってもらうのなら綺麗に撮って貰いたいと思うのは、皆同じではないでしょうか⁉︎我家はお庭が綺麗な事で有名な某所で撮る事にしました。こんな事でもなければ行く事はないですからね。

其処では、数人の振袖姿のお嬢さん達が同じ様に撮影をしていました。モデルさながらに、カメラマンを従えて、カメラマンの注文通りのポーズを取り撮影するのです。娘が振袖を着なければ、こんな経験も出来なかったでしょう。我々も色々と楽しませて貰いました!(本当楽しかったぁ〜)
 


 

VIVA!成人式

 
 
当日は、ニワトリも起きていないであろう時間から起きて、予め予約してあった美容院に行き、着付け等をします。娘から聞いた話ですが、流れ作業でテンポ良く事は進み、気が付けば出来上がってました!ってな感じだったそうです。

何より、天気が良くて良かったなと言うのが本音でした。割と成人式の時期は天気が悪い事がしばしばあり、雪が降って足元が、可哀想な事になっている映像を度々観たからです。

会場近くには沢山の振袖姿のお嬢さん達で溢れていました。こんな日を迎える事が出来るとは思っていなかったので、とても嬉しい気持ちになったのも事実です。

ここまでは我々も付き添いお手伝いをしますが、これから先は娘が1人で行く番です。(親友が一緒ですけどね)ここまでに、本人なりの葛藤は沢山あったと思います。この場所に来るのでさえ、相当な覚悟が必要だった事も分かります。でも、行こう!と決めたのには彼女なりの何か決意があったからに違いないと思っています。殻を1つ破って成長したかったのかなと……。これは私の勝手な推測に過ぎないですけど。

それでもその日の娘の笑顔は今でも忘れていません。本当に嬉しそうに、それでいて恥ずかしそうに笑って手を振って会場方向に消えて行きました。

親バカですが、当然その日1番輝いて見えたのは娘だった事は言うまでもありません。
 
後日談として……娘のトランスを余り賛成していなかった私の母ですが、娘の成人式の写真が出来た時、嬉しそうに知合いに見せて自慢していました(笑)何だかんだで1番心配して、1番応援していたのは、昨年亡くなった私の母なのかもしれません。
 
 


今回はタイの話からズレてしまいましたが、その年齢の当事者の方やその親御さんが通るであろうお話を書いてみました。各家庭、色々事情もある事と思います。

これはあくまでも、我家のお話であり、ほんの一例に過ぎません。絶対にこうするべき!と言うつもりもありません。こんな家もあるのねぇ〜位に思ってもらえればと思います。
 

次回は、タイ生活編に戻ろうと思っていますので、又よろしくお願いします。
 

*この度の成人式でとても悲しい事件が起きてしまいました。この日をとても楽しみにしていたであろう、お嬢様方、そしてご家族の方の気持ちを思うと心が痛みます。被害に遭われた方々に心より、お見舞い申し上げます。
 
 

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WRITERこの記事の投稿者

ねこママ

親の立場で物申す!

トランスジェンダー(MtF)の母とし第2の人生爆走中!ドキドキ、ワクワク、ハラハラなんでもカモン~ヌ!
 

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