親の立場で物申す!~カミングアウトは突然に!~

 

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2017.10.08

親の立場で物申す!~カミングアウトは突然に!~

 

こんにちは!
ねこママです。

今回はカミングアウトについて書こうと思います。
 
当事者にとっても、親にとってもこのカミングアウトと言うものは生涯の中でとても大事な出来事の1つではないでしょうか?
我家も皆さんと同じ様に大事な出来事の1つとなりました。
 


ある日の夜の事でした。何処にでもある家族のマッタリとした団欒にその出来事は突然起きたのでした。
「あのさ〜話があるんだけど」と何気なく娘(当時は息子)が切り出しました。

やけに深妙な面持ちで切り出したので、こう言う時は経験上ほぼ頼み事が多いなと思い、此方は「ハハァ〜ン、又何かお願い事かあるいはおねだりか?」と軽く考えていました。

深呼吸をするように「実は性同一性障害なんだよね」そう言った娘は少し震えているようにも見えました。


「?」

聞いた瞬間は頭の中にこのはてなマークがテンコ盛りです。何を言われたのか全く理解出来ず、理解出来た瞬間に出た言葉が「エエッ!そっち?」でした。
そう言われた本人は恐らくこれ又「エエッ⁉︎何その答え⁉︎」だったと思います。

相当な覚悟を決めて一世一代の告白をしたのにもかかわらず、親から発せられた言葉が「エエッ!そっち?」では力も抜けてしまいます。当然、キョトンとした顔で此方を見ていました。
 


インタビューの時にも言いましたが、私達夫婦は我が子はゲイだと思っていました

いつかは本人から「実はゲイなんだよね〜」的なカミングアウトはあると思っていましたので、それなりの心の準備は出来ていたつもりだったのですが”性同一性障害”という言葉はハッキリ言って想定外でした。なので、

我々のエエッ!は他のそれとは少し違っていました。
 

ただ、これには正解や不正解などなく、それぞれのご家庭のカラーがある様に、それぞれの家庭毎のカミングアウトがあってしかりだと思います。
 
どんな形であれ、当事者達はそれはそれは大変な決意を持っての告白だと思います。
そもそも性的指向や性自認云々を親に言う必要なんか全くない訳で、自分らしく生きて行くために彼等彼女達は相当なエネルギーを使い、カミングアウトと言う一大事を成し遂げないといけない訳です。
 
 
カミングアウトの後に「我々は貴方はてっきりゲイだと思ってたのよ」と告げました。
「ゴメン!性同一性障害は想定外だった」と素直に言いました。
そして、「気づいてあげられなくてゴメンね」とも言いました。

彼女の告白で今迄の謎が全て解けたのでした。今迄の彼女の奇行や発言の数々が「こう言う事か⁉︎」と私の中のパズルが綺麗に出来上がりました。
 


 

今後の事について

 

カミングアウトの後、今後どうして行きたいのか⁈と言う事を彼女の正直な気持を聞きました。ホルモン治療をして、行く行くは手術をして女性の身体を手に入れて、戸籍も変えて女性として生きて行きたいと、その全ての行為を許して欲しいと。

泣きながら彼女は我々に切々と訴えました。「申し訳ない!」その言葉が頭をよぎりました

「ゴメンね、貴女を女性として産んであげられなくて」申し訳なさで一杯でした。
「女性として産んだあげられてればこんな苦労はしなくて済んだのにね⁉︎」涙と一緒に出た精一杯の言葉でした。代われるものなら代わってあげたい!私の素直な気持ちです。

でも子供から言われたのは「お互いゴメンね!は言わない事にしようよ!僕だって、こんな形で産まれ来て申し訳ない気持ちで一杯だから。お互いゴメンねを言い合っても何の解決にもならない!だからゴメンねは言わない事にしようよ!」と。

本当にありがたい言葉でした。この子は既に前を向いている!そう思ったら泣いてなんかいられないとも思いました。我々も同じ様に前を向いて行こうと。彼女が将来生きて行く為に我々は何が出来るのか?
 


此処に来るまでに色々な紆余曲折がありました。(これについては後日書くとして)

我々夫婦は彼女がゲイであろうと性同一性障害であろうとそんな事はどうでも良いのです。
何故なら、彼女は私達にとって無二の存在でありかけがえのない家族だからです。
彼女が今の自分の現状に嫌気がさし自らの命を絶つ事の方が何よりも哀しく辛い事だからです。


よく周りに認めて貰えず、自分の置かれている現状が辛すぎて自らの命を絶つと言う事を耳にします。そんな哀しい事だけは何としてでも避けたいと思いました。

どんな形であれ、彼女が生きていてくれる事の方がずーっと大事な事なのです。

彼女が今後1日でも、いや1時間でも笑っていられる事が少しでも多くあるのなら私達は協力を厭わない!これは我々夫婦の共通の思いでした。
当然、手術のリスクもその後のリスクも考えた結果です。
 
 

 

偏見や差別の中で

 

こういう言い方をすると誤解を生むかもしれませんが、当事者達の親が反対する気持ちもそれはそれで分からなくはないのです。

我々は今迄生きて来た中で色々な差別や偏見を見たり聞いたりして来ています。
だからこそ我が子にはそんな辛い思いをさせたくない!と思うのは親として当然だからこそ、カミングアウト後に受け入れられないとか反対と言う意見が出るのではないでしょうか?

それと同時に兄弟がいる場合、やはり守るべき人は1人ではありません
当事者の我が子もそうですが、兄弟達をも守る事を考えた時にどうしても反対をせざるを得ない状況になるのではないでしょうか?

我々は長く生きて来た分だけ嫌な事を沢山知っています。故に、その悲しい結末を我が子にあてはめて考え、素直に賛成してあげられないと言う事になる様な気がします。(当然、それ以外の反対理由もあるとは思いますが…)


本当はそんな世の中ではダメなんですよね⁉︎

もう少し早く我々大人達が世の中を変えていなければいけなかった様に思います。
誰もが自分らしくありのままで生きられる世の中に…
 

私達夫婦の考え方は一般的にはマイノリティだと思います。
でもそれでも良いと思っています。娘が自分らしくありのままで生きて行けるのであれば私達は世界中の人達を敵に回しても娘の味方ですから。
 

娘のカミングアウトにより私達家族は第2の人生を歩み始めています。
この先どんな事が起こるのか全く見当もつきませんが、辛い事は分け合って娘と一緒に楽しみたいと思っています。
 
拙い文章ではありますが、最後までお読みくださってありがとうございました!
 
次回は我家の暗黒時代について書きたいと思います。



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ねこママ
 

トランスジェンダー(MtF)の母とし第2の人生爆走中!
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