LGBTフレンドリー企業に就職する3つのメリットとは?

 

TOPICSトピックス

LGBTフレンドリー企業に就職する3つのメリットとは?

2019.01.30
自治体による独自のパートナーシップ制度の施行に伴い、LGBTの存在がようやく広く知られるようになってきた日本では、近年「LGBTフレンドリー」を掲げる企業が増えています。就職や転職を考えているセクシャル・マイノリティには、「LGBT」をキーワードに企業を探している方も少なくないでしょう。そこで、LGBTフレンドリー企業に就職すると具体的にどのようなメリットがあるのかを3点に絞って解説します。




 

①異性愛者と同等の福利厚生



LGBTフレンドリー企業の多くは、セクシャル・マイノリティの社員に対し異性愛者と同じような福利厚生を提供しています。


代表的なのが結婚祝い金や結婚休暇の有無で、以前は結婚した異性愛者にのみ与えられていたこれらの福利厚生が、LGBTフレンドリー企業ではたとえばパートナーシップ制度で結ばれたゲイの社員も同じように祝い金や休暇をもらえます。


具体例として、LGBTフレンドリーで有名な日本IBM株式会社では同性パートナーを会社に登録することで結婚祝い金に加え、慶弔見舞い金や赴任先への旅費も支給されるなどの福利厚生を用意しています。


カップルとしての将来像を描きづらかったセクシャル・マイノリティですが、このようにLGBTフレンドリー企業に就職することによって、長く連れ添う中で必要となる手当や休暇を会社から与えられるというメリットがあります。


また、今後同性カップルの里親が認められていくにつれ、LGBTの社員に対して育児休暇を提供する企業も増えてくるかもしれません。LGBT企業の福利厚生によって、マイノリティでも安心して人生設計を立てることができるわけです。

 

②社内における「アライ」の存在



「アライ」という言葉はLGBT当事者の間でもまだあまり浸透していませんが、英語の「alliance(同盟)」に由来しており、セクシャル・マイノリティに対してきちんとした理解を持つ支援者のことを指します。最近では障がい者などへの理解の姿勢を示す際にも使われることがありますが、ここではセクシャリティに焦点を当てていきます。


LGBTフレンドリー企業ではアライを表明するステッカーを社員に配布したり、LGBT団体を招いた研修によってセクシャリティへの理解を社内に広めたりする取り組みが行われています。


当事者も異性愛者も含めたアライのグループを作ることにより、セクシャリティに関わらずオープンで幅広い交流を社内で持つことができるというメリットがあります。また、社内の団結力やお互いの信頼も高まり、LGBT当事者がより安心して働くことが可能です。


しかし、アライは必ずしも従業員だけを対象にしたものではありません。たとえば企業と提携しているLGBTの相談窓口やカウンセラーもアライと呼ぶことができます。会社の内外含め、アライの存在はLGBTの就職や実際の職場環境の改善を強力にバックアップするものと言えるでしょう。


 

③トランスジェンダーへの配慮



セクシャル・マイノリティの中でも、とりわけトランスジェンダーの方は就職において苦労することが多いです。「エントリーシートの性別欄はどうしたらいいんだろう?」、「社内のトイレはどっちを使えばいいんだろう?」、「就職後に戸籍上の性別が変わったら対応してくれる?」など、疑問や悩みが尽きないと思います。


しかし、LGBTフレンドリー企業が最も力を入れているのがトランスジェンダーへの対応かもしれません。就職活動をしていると企業の採用方針を見かけますが、LGBTフレンドリー企業はそこにセクシャリティに対する差別の撤廃を掲げていることが多いです。


ただ方針として記載しているだけでなく、企業によっては性別に関わらず使えるトイレを設置したり、性別変更に関する相談に個別に応じてくれる体制を設けていたりすることがあります。また、エントリーシートの性別欄でもLGBTフレンドリー企業の場合は「その他」の欄があったり、そもそも性別欄自体が無かったりという配慮もされています。


欧米諸国のLGBTフレンドリー企業では、トランスジェンダーの社員の性別適合手術に対して手当を支給するところもあり、日本でも今後トランスジェンダーの方がより働きやすい企業の動きが見られるでしょう。

 

まとめと注意点



LGBTフレンドリー企業へ就職するメリットを、福利厚生・アライ・トランスジェンダーへの配慮の3点に注目して解説しました。


注意点として、ここで紹介したのは一般的なLGBTフレンドリー企業の特徴であって、実際の取り組み方は企業によって千差万別です。また、採用方針や企業のポリシーに「LGBTフレンドリー」の文言を掲げていても、実状は十分なものではないといった可能性も考えられます。


自分に合ったLGBTフレンドリー企業を的確に見つけるためには、work with Prideなどの支援団体のサイトやイベントを参考にしたり、実際に企業の相談会に参加してLGBTへの対応について尋ねたりすることが必要です。


【参考リンク】

work with Pride

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

統合失調感情障害という精神疾患を抱えながら、音楽関連の研究者を目指しているゲイのミュージシャンです。公式ブログもぜひご覧ください!


      
他の記事を見る