障がい者手帳を取得して感じること

 

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障がい者手帳を取得して感じること

2019.01.21
本連載を手掛ける仲泊が統合失調感情障害という精神疾患を抱えていることは、プロフィールやこれまでの記事でもお伝えしてきたことですが、実は僕は障がい者手帳の2級も取得しています。今回は僕が手帳を取得して変わったこと、実感していることをお伝えします。なお、精神疾患の場合の手帳の正式名称は「精神障がい者保健福祉手帳」ですが、ここではわかりやすく「障がい者手帳」と統一して表記します。


 

外に出るようになった



僕はもともと外に出かけるのが好きな方だったので、病気を患ってからも引きこもりがちになることはあまりありませんでした。ただ、障がい者手帳の2級レベルの症状は結構重く、日常生活はもちろん一般的なアルバイトも難しいくらいです。そのため、経済的にはギリギリのところで生活しています。


出かけると交通費や食費などがかかるので、その点で僕は次第に「外に出るの嫌だな」と思うようになっていました。ところが2級の障がい者手帳を取得してからは、僕が住んでいる大阪市では2019年1月時点では市内交通機関(Osaka Metroと大阪シティバス)が10割引、つまり無料で乗れるので、いまでは前のように積極的に外出しています。


また、美術館や映画館、寺社などで割引を受けられることもあり、紅葉狩りやお花見など季節に合わせた行楽もお金のことを気にし過ぎず楽しめているので、手帳を取得してよかったなと実感しています。


 

人前で出すのはまだ気が引ける



交通機関など様々な料金の減免が受けられる障がい者手帳ですが、実際に割引してもらう時には手帳を提示しなければなりません。大阪市の場合、市内の交通機関では「無料乗車証」(2級の場合)を改札口に通す、バスでは運転手に提示することによって料金が免除されます。



障がい者手帳は場所によっては付き添いの人まで料金が割引されることもあり、パートナーと出かける時などにも使っているのですが、仕方ないとわかりつつも、今でもちょっと手帳を提示するのはやや気が引けます。


このことを主治医に話したことがあるのですが、障がい者手帳を取得した人は同じように提示することに引け目を感じることが多いそうです。医師からは「何も恥じることではないし、正当な権利だから安心して使ってください」と伝えられており、確かに引け目を感じる生真面目さは不必要なものだよなとも思うので、今後は気楽に手帳や乗車証を使えるようになるのが僕の小さな目標です。

 

まとめ



障がい者手帳で僕はいろんなところに出かけ、アクティブに人とコミュニケーションを取る機会を得ることができました。手帳を提示する場ではちょっと気が引けるものですが、「障がい」という烙印ではなく、「僕こんな病気あるんです」という自己紹介くらいの気持ちで障がい者手帳を活用していきたいです。

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

統合失調感情障害という精神疾患を抱えながら、音楽関連の研究者を目指しているゲイのミュージシャンです。公式ブログもぜひご覧ください!


      
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