海外のゲイカップルはクリスマスをどう過ごしている?外国人に聞いてみた

 

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海外のゲイカップルはクリスマスをどう過ごしている?外国人に聞いてみた

2018.12.15
クリスマスはそもそもキリスト教の宗教的なイベントであり、仏教など他の宗教を信仰している敬虔(けいけん)な方はクリスマスを祝わないこともあります。日本では宗教色が薄れ、異性愛者もゲイも「クリスマスは恋人と過ごす日」のようになっていますが、海外のゲイカップルはどのように過ごしているのでしょうか。仲泊が実際にアメリカのゲイ友Robと台湾のKyo(いずれも仮名)に聞いてみました!ちなみに、二人とも日本に留学や仕事で長期滞在した経験があります。
 

アメリカのクリスマスは本格的?



まず、Robのカップルはそもそも特定の宗教を信仰していません。そこで、アメリカではそういった人たちはクリスマスをどう捉えるのか尋ねました。


僕「日本のクリスマスはキリスト教徒じゃなくてもみんな楽しんでるけど、Robたちみたいなゲイカップルはどうしているの?」


Rob「アメリカでは確かに敬虔なイスラム教の人なんかはクリスマスを祝わないことがあるけど、無宗教の人は日本みたいなノリでクリスマスを楽しんでいることが多いし、僕らもそんな感じかな」


このように、アメリカでも無宗教の人々がクリスマスを楽しむことはよくあるようですね。ただ、すぐにイスラム教の例をRobが出してきたのは、イスラム教徒を見かける機会がほとんどない日本とは違うなあと感じました。

次は、Robたちゲイカップルはクリスマスを具体的にどう楽しんでいるのかという質問です。


僕「クリスマスって具体的にどう過ごしている?日本みたいにチキンとかケーキ買って…みたいな感じ?」


Rob「外食したりデリバリーピザ使ったりというよりは、自分たちで手作りすることの方が多いよ。料理だけじゃなくて、ツリーも毎年売り出される本物の木から用意して飾りつけするし、今年はアドベントカレンダーも自分たちで作った」


日本と比較すると無宗教でもかなり本格的にクリスマスを楽しむようですね。ちなみにアドベントカレンダーとは、12月1日からクリスマスまでの日付分の窓のようなものを作り、そこにお菓子などを入れてクリスマスに向け一つずつ開けていくというカレンダーです。


アドベントカレンダー

 

日本のクリスマスとの違い



先ほどのRobの回答に対して僕が向けた次の質問では、日本とアメリカの文化の違いを実感しました。

僕「そんだけ本格的にクリスマスを祝うとなると、二人で用意するの大変じゃない?」


Rob「あ、二人だけで過ごすわけじゃなくて、うちのパートナーの家族が近くに住んでるから、そこでクリスマスパーティーの用意を家族総出でするんだよ。カミングアウトしていて、家族が近くに住んでいるゲイカップルはそうやって過ごすことが多いんじゃないかなあ」


日本では「クリスマス=カップルが楽しむ」という考えが昔からありますが、アメリカでは「大切な人と一緒に過ごす」というイメージみたいですね。ちなみに僕は無宗教ですが、母はクリスチャンで、確かに僕が小さい頃「クリスマスは家族と過ごす日だよ」と言っていました。

クリスチャン的なクリスマスの過ごし方が無宗教の人々にも影響を与えているというのは興味深い…。最後に日本のクリスマスについてRobに尋ねると、実に直球な答えが!


僕「日本ではクリスマスは恋人と過ごす日で、家族と過ごすなんて子どもくらいだと思うけど、それについてどう思う?」


Rob「それ、恋人いない人かなりしんどくない?


まさにそうですよね…。日本と比較しながらアメリカのゲイカップルのクリスマスを的確に伝えてくれたRobに感謝!Thank you!


 

台湾のクリスマスは日本と同じ?



台湾人のKyoにも、まずは現地でのクリスマスの宗教色について質問をぶつけてみました。


僕「日本にいた頃ってたくさんの人が宗教を意識せず、カップルでクリスマスを楽しんでる景色を見てたよね。台湾ではクリスマスってどんな位置づけ?」


Kyo「うーん、正直日本とあまり変わらないと思う。カップルと過ごすのがベストみたいな雰囲気」


僕「Kyoなりに、台湾のクリスマスが日本と似ているのは何でだと思う?」


Kyo「それは結構単純な話で、日本のドラマとかテレビ番組がこっちでも放送されてたりするし、多分台湾のドラマとか映画も日本の影響をめっちゃ受けてるんだよな。だから日本の文化と似ているところがあるんだろうね。まあ、台湾のドラマは時々やり過ぎなくらいロマンチックだけど笑」


台湾は親日で日本文化に触れている人もかなりいるとのことで、結果的にクリスマスも日本と同じような雰囲気になっているようです。続けて台湾のゲイのクリスマスについて聞きました。


僕「台湾のゲイのクリスマスの過ごし方も日本とそんなに変わらない?」


Kyo「特別台湾らしいことっていうのはないけど…あ、でも一つだけ。台湾って結構成人しても実家暮らしの人が多いんだよね。日本はむしろ一人暮らしする人が多いじゃん?だから恋人がいるゲイもそうでないゲイも親の顔気にしながら出かけたり、場合によっては親族で過ごしたりってこともあるな


僕「家族じゃなくて『親族』レベルなの?」


Kyo「若い世代は違うけど、台湾では親族一同一つの大きな家に住むのが立派みたいな風潮がちょっとあるんだよね。だから二世帯住宅どころじゃなく、親・兄弟姉妹とその家族全員が一つのビルに住んでることもある。うちもそうだし、カミングアウトしてないからクリスマスに恋人に会いに行ったら『連れてきたらいいのに』って言われることもある笑」


台湾の独特な家族・親族の考え方がゲイのクリスマスをちょっと窮屈にしている印象をKyoの話から受けました。日本とかなり似ている、だけどちょっと独特な台湾のゲイの意外なクリスマス事情を知ることができてKyoにも感謝です。謝謝!

 

まとめ



アメリカと台湾のゲイのクリスマスの過ごし方を、日本と比べつつ実際に現地の人々に聞いてみた今回、いかがでしたか?いずれも日本と共通点がありつつ、決定的に違うところもあって面白いですね。インタビューに快く応じてくれた二人、ありがとう!

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

統合失調感情障害という精神疾患を抱えながら、音楽関連の研究者を目指しているゲイのミュージシャンです。公式ブログもぜひご覧ください!


      
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