LGBTも障がいも曖昧で美しいグラデーションかもしれない 

 

TOPICSトピックス

LGBTも障がいも曖昧で美しいグラデーションかもしれない 

2018.07.04
 

 


LGBTの「色」と言えば、当サイトの名前にも含まれている「レインボー」が連想されます。多様性を表したレインボーカラーですが、実際の虹は綺麗に色が分かれているわけではありません。

ゲイやダブルマイノリティといった分類も、実はとても曖昧だけど美しいものかもしれない、そんなふとした考察を仲泊がお届けします。
 
 

明確な分類と曖昧な現実


セクシュアル・マイノリティは、たとえばLGBTであればレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーのように分類され、それぞれに明確な定義があります。
 
ところが現実は、幼いころからゲイらしい行動があった方からある日の出来事をきっかけに男性に興味を惹かれるようになった方、恋愛対象は女性だけど男性との性行為も楽しむ男性など、「ゲイ」一つを取っても驚くほどの多様性に溢れています。
 
本連載では僕が精神障がいを抱えていることから、「ダブルマイノリティ」として精神医療についても触れています。精神疾患についても、便宜上は病名がつくものの、実際は病名というより症状に対して治療を施すことが多いなと通院していて感じます。僕の病名は正確には統合失調感情障害ですが、治療は双極性障害(感情障害)的な側面に重点を置いたものになっています。
 
また、時代によって同性愛の見方は変遷してきましたし、精神疾患も時代や場所(民族など)によっては病気として見なされないことがあるかもしれません。
 
そう考えると、僕たちを囲む「カテゴリー」というものに必要以上に囚われるのはおかしな気がしますね。
 
 

本当の多様性は曖昧で美しい


多様性」という言葉を聞いて、なんとなくぼんやりした印象を抱く人が多いのではないでしょうか。実際、僕はその感覚が真実だと思います
 
政治など権利を主張する場で「多様性」という言葉が使われていても、なんだか使っている人自体が「多様性」を説明できそうにもない、そんな曖昧さと危うさを抱えている言葉です。
 
ここではとりあえずそういった固い場面での「多様性」は置いといて、皆さんが日常で感じる「多様性」という言葉の曖昧さを一度思い切ってそのまま受け入れてしまうことを提案したいです。
 
きっと世界は人間も動物も自然も含め、簡単に分類できるものではありません。それは複雑で難解な側面もありますが、いろんな色があり、お互いが曖昧なつなぎ目で結ばれ、コミュニティ、社会、世界を形作っています。
 
世界を取り巻く曖昧で美しいグラデーションに、たまにでも心動かされる感覚や機会を持っていたいですね。きっとその多様性への感動が、あらゆる差別や偏見を振り払う原動力になると僕は信じています。
 

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

統合失調感情障害という精神疾患を抱えながら、音楽関連の研究者を目指しているゲイのミュージシャンです。公式ブログもぜひご覧ください!


      
他の記事を見る