クリスチャンの親にカミングアウトした体験談

 
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クリスチャンの親にカミングアウトした体験談

2018.06.13



ゲイであることをカミングアウトする時、最も打ち明けづらいと感じるのは家族、特に親ではないでしょうか。今回は、ゲイの仲泊が自身のセクシャリティを母親にカミングアウトした時の体験談をお届けします。
 

 

僕と「カミングアウト」


僕は4年ほど前に沖縄から大阪に来て、大阪ではゲイであることを友達には特に隠さずに過ごしていました。中学生の頃から母子家庭だった僕は、母と二人三脚で歩んできたので、母ならセクシャリティのことも受け入れてくれるかなと思っていました。
 
しかし、一つだけ気がかりなことがありました。それは母がクリスチャンであるということです。海外のLGBT関連のニュースを見るとよく分かりますが、特に欧米圏ではキリスト教とLGBTの対立がよく起こっています。母からLGBTに対して批判的な発言は聞いたことがありませんでしたが、それでもやはり僕はクリスチャンである母にゲイであることを伝えるのに躊躇していました。
 

 

気まぐれカミングアウト


クリスチャンの母にゲイであることを打ち明けたのは、大阪に来て数か月のある夜のことでした。散々悩んでいたのに、「カミングアウトして受け入れられなければそれはそれでもういい。悩んでいる時間がもったいない」という結論を突然出した夜です笑
 
その夜に母に電話をかけ、一人暮らしの近況を伝えた後に「ちょっと話したいことがあるんだけど」と話題を持ち出しました。しかし、そこから僕はなかなかうまく伝えられず、無言の時間が続いていました。すると母が「男の人が好きとか、そういうこと?」と聞いてきました。
 
どうやら母は僕がゲイであることを何となく気づいていたようです。特に驚いた様子もない母に改めて僕のセクシャリティについて話した後、僕は涙ぐみながら「ありがとう」と感謝し、電話を切りました。
 

 

カミングアウトのその後


カミングアウトした時、母は全く焦る様子もなかったので、逆に僕は母が受け入れてくれたのかどうかよく分からない気分でした。
 
しかし、カミングアウトしてからしばらく経ったころ、母がLGBTの啓発イベントに参加して講演を聴きにいったことを話してくれました。母は講演の内容がすごくためになったということや、LGBTの人が意外と日常にたくさんいると知れて良かったということなどを話してきました。
 
でも何より、僕にとっては母が僕のことを理解するため、わざわざ休みの日に講演を聞きに行ってくれたことがとにかく嬉しかったし、この人の子どもで本当に良かったと感謝しました。


 

いま、僕が思う「カミングアウト」


今こうしてカミングアウトしたことを振り返ったり、他の方の体験談を読んだりすると、カミングアウトについて一般的なことを語るのは本当に難しいと思います。打ち明ける相手との距離感、相性、相手の性格など様々な要素がカミングアウトの結果に絡んでくるので、一概に「カミングアウトした方が良い!」とは言えません。ただ、この記事が親にカミングアウトしようと考えている方、それで悩んでいる方の心を少しでも軽くできれば幸いです。


 

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

双極性障害を抱えながら通信制大学に通う20代のゲイ。将来は音楽に関する研究者を目指しており、公式ホームページで音楽活動も展開中。

      
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