②ダブルマイノリティの「生きづらさ」とは?

 

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②ダブルマイノリティの「生きづらさ」とは?

2017.11.29



こんにちは!ゲイのミュージシャン、仲泊です。

前回の記事に書いた通り、僕は双極性障害という疾患を持っており、いわゆる「ダブルマイノリティ」の立場にあります。今回は「そもそもダブルマイノリティって何?」という疑問から始まり、「生きづらさ」に焦点を当てながらその実情をお話しします。


 

LGBT×疾患・障害

 
ダブルマイノリティとは、「少数派」の要素を複数持っていることですが、ここではLGBTを始めとする「セクシュアル・マイノリティ×○○」の具体例を見ていきましょう。
 
まず、栗原類さんを始めとする芸能人が告白するなど知名度が高まりつつある「発達障害」です。発達障害は自閉症スペクトラム障害、ADHDや学習障害など、いくつかにさらに分類されますが、厚生労働省によると自閉症スペクトラム障害は男性の方が女性の数倍多いと分かっています。
 
ダブルマイノリティの例としてこのような疾患、障害が関わるものが多く挙げられ、実際に僕も「ゲイ×双極性障害(精神疾患)」という構図に当てはまります。
 
ただし、ダブルマイノリティにはもう一つの重要な見方があります。


 

LGBT×社会構造的弱者

 
病気以外にも、たとえば「外国人・外国籍」や「ハーフ」といった立場がセクシュアル・マイノリティの方を苦しめることがあります。

このようにそれぞれの社会的な構造の中でダブルマイノリティとなり、苦しんでいる方も見落としてはいけません。


 

ダブルマイノリティの「生きづらさ」

 
ダブルマイノリティの本質的な問題はその「生きづらさ」ですが、なんだかそう言われても曖昧で分かりづらいですよね。ここでは僕に似た「ゲイ×うつ病(精神疾患)」の例を詳しく見ていきながら、その生きづらさを3段階で具体的にイメージしてみてください。
 
例)カミングアウトをできない「ゲイ×精神疾患」
 
①ゲイとしての「生きづらさ」
男なのに男が好きな自分が嫌だし、そのことを誰にも言えなくて苦しい
 
②精神疾患を抱えることの「生きづらさ」
うつ病であることをなかなか家族に理解してもらえず、友達にも言いづらい
 
③2つの共通点と複雑化
ここでは自分の2つのマイノリティの部分を「打ち明けられずに苦しい、打ち明けても理解されずに苦しい」という「生きづらさ」が、同じように2つあるとわかりますね。
 
また、このゲイの方のうつ病にセクシャリティの悩みが大きく関わっているとしたら、「それを医師に相談できるか?」という問題も出てきます。
 
医師やカウンセラーも含め、このまま誰にも悩みの本質を相談できないままだと、さらに自分がゲイであることに自信を無くし、うつ状態が酷くなり…という悪循環になる可能性もあります。
 
つまり、ただ単に「カミングアウトできない」という悩みの数が2つになっているだけでなく、それぞれの悩みが影響し、複雑に絡み合って「生きづらさ」になっていくわけです。
 

 

適切な相談の場を見つけよう

 
ダブルマイノリティではそれぞれの要素に応じた相談場所を知っておくこと、見つけておくことが大切です。
 
地方でなかなかLGBTの出会いがない方は、インターネットを活用して同じような悩みを持つ方と繋がりを持つという手段があります。もちろん、実際に出会うとなると様々なリスクもあるため注意が必要ですが、インターネットはセクシュアル・マイノリティの方にとってはとても有用な出会い、相談の場として実際に機能しています。
 
病気、特に精神疾患であれば、セクシャリティについての理解が深い医師を探して受診するという手段があります。この場合もインターネットでの検索が活躍しますね。
 
もちろん、家族や友達に理解してくれそうな方がいれば積極的に頼ることも大切です。自分が困っている「マイノリティ」の部分について、まずは周りに頼れる人がいないかを考え、同時に支援団体・機関について自ら知識を深めておくことが、ダブルマイノリティの「生きづらさ」を少なからず和らげてくれます。
 
 
●前回までの記事
僕がゲイとして「強くなる」まで

 

WRITERこの記事の投稿者

仲泊

 
ゲイ&ダブルマイノリティのリアル
ゲイとりっぷ!

統合失調感情障害という精神疾患を抱えながら、音楽関連の研究者を目指しているゲイのミュージシャンです。公式ブログもぜひご覧ください!


      
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