男性ホルモンについて詳しく解説!増やし方、変化も

 

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男性ホルモンについて詳しく解説!増やし方、変化も

2017.10.30


トランスジェンダーで自分の身体に違和感がある人は、きっとホルモン治療を検討すると思います。前回の記事内では女性ホルモンに関してその効果や増やし方などを説明しましたが、今回は男性ホルモンについて詳しくご説明します。


 

     


 

男性ホルモンの種類・働き

 
男性ホルモンは別名アンドロゲンとも呼ばれ、コレステロールをもとにして作られるステロイドホルモンです。男性ホルモンには幾つか種類がありますが、その大部分を占めるのはテストステロンです。
 
そんな代表的な男性ホルモン、テストステロンにはどんな効果があるのでしょうか?

 


テストステロンの効果
●性欲を上げる
●記憶力・集中力を上げる
●モチベーションのアップ
●筋肉量アップと維持
●生活習慣病の予防、健康増進
●精神を安定に保つ
●アンチエイジング効果

(出典:メンズヘルスクリニック東京「テストステロン(男性ホルモン)の効果と役割」)
 

男性ホルモン(テストステロン)というと、筋肉など、身体的な男らしさを想像する方も多いかと思います。しかし、実際にはテストステロンは筋力をアップし、男性らしい身体をつくるだけでなく、精神的な面でも大きな影響をもたらします。
 
モチベーションが上がったり、記憶力や集中力が上がったり、精神の安定を保ったりと、テストステロンは日常生活や仕事をする上で重要な役割を果たします。また、

テストステロンの値が高い男性は生活習慣病にかかるリスクが低いという調査もあったり、男性ホルモンのケアをすることは健康に非常に良いサイクルを生み出すことにもつながります。
 
男性ホルモンの量は10代後半から20代にかけて分泌量がピークを迎え、中高年になっていくとだんだんと減少していきます。ですが、高齢の人でも、若者より男性ホルモンの量が多いという人もいます。男性ホルモンは加齢と共に減ってはいきますが、健康でいれば減少する量が少なく、高齢でも高い男性ホルモン値を保つことができるのです。
 


 

男性ホルモン(テストステロン)が多いとモテる!?

 

 

実は、テストステロンはモテを司るホルモンでもあるのです。では、なぜテストステロンが多い男性はモテるのでしょうか。それは、テストステロンが生殖能力が高く、健康状態の良い男性に多く分泌されているからです。人間は本能的に生殖能力が高くて健康な男性を嗅ぎ分けて、そう言った男性に惹きつけられるのでしょうね。
 
ちなみに、男性ホルモンが多い男性は女性からモテるだけでなく、男性からも支持される傾向にあるそう。男性にも、他の男性の男性ホルモンの多さを嗅ぎ分ける力があり、より男性ホルモンが多い人を支持するのだとか。
 
つまり、男性ホルモンは女性・男性に関わらず、人を惹きつける力を持つのですね。

 
女性にも男性ホルモンはある?

性ホルモンは男性だけでなく、女性も持っています。しかも、実は女性は女性ホルモンよりも男性ホルモンを多く持っています。女性が持つ男性ホルモンの量は、女性ホルモンに比べて10倍以上も多いのです。ですが、男性の持つ男性ホルモンの量に比べれば、女性の持つ男性ホルモンの量は圧倒的に少ないです。男性ホルモン・女性ホルモンというだけあって、男性の中の男性ホルモンの量は女性より多く、女性の中の女性ホルモンの量は男性より多いのですが、それでも、どちらのホルモンも男性・女性の両方の中に存在しているのですね。

 

 

男性ホルモンを増やすには?

 


男性ホルモンが多い人がモテるなら、男性ホルモンを増やしたい!そう思われる方もきっと多いですよね。では、具体的にどうしたら男性ホルモンは増えるのでしょうか?
  

筋力トレーニング

 
冒頭でご紹介したように、テストステロンには筋肉量アップと維持という効果があります。マシンを使った筋力トレーニングなどで筋肉に負荷をかけると、身体がより多くのテストステロンを作る必要があると判断するため、テストステロンの分泌量が増えます。
  

減量・標準体重の維持

 
様々な研究から、肥満の人にはテストステロンが少ないということが明らかになっています。減量をすることはテストステロンの増加につながるのです。しかし、あまりに急な体重の減少は、むしろテストステロンを減少させてしまいます。なので、急激な減量は避けたほうがいいといえるでしょう。あくまで無理のない範囲で、標準体重程度までの減量を目指すことが大切です。すでに自身の体重が標準体重の範囲内にあるという人は、今の体重を維持するように努めると良いでしょう。
 

糖分・炭水化物の摂取量を減らす

 
 糖分の摂取量とテストステロンの分泌量には密接な関係があります。糖分や炭水化物が多く摂取されると、テストステロンの分泌量は減少します。テストステロンを増やすためには、無理のない範囲で、できる限り糖分や炭水化物を控えることが重要といえるでしょう。
  

睡眠の質を高める

 
 しっかりと睡眠時間を確保し、質の高い睡眠を取ることで男性ホルモンの分泌が増えて、翌朝のテストステロン値が高くなるそう。また、22時〜2時はテストステロンが分泌されるゴールデンタイムなんだとか。この時間に質の高い睡眠を取れるか否かが、男性ホルモンの分泌量を増やす鍵になりそうです。
 

ポジティブシンキング


 女性ホルモンの大敵はストレスだと、女性ホルモンの記事でお話しましたが、男性ホルモンの分泌にも心理状態が深く関わっているそう。前向きに、ポジティブに毎日を送ることで、男性ホルモンの分泌量が増えるそうですよ。
  

アルコールを控える


 アルコールを大量に摂取してしまうと、身体がストレスを感じてしまい、男性ホルモンの分泌量が増えません。お酒自体が悪いということではありませんが、量を決めて適度に摂取するようにし、大量のアルコール摂取を控えれば、男性ホルモンの分泌量を減らさずに済みます。
  

ビタミンDと亜鉛を摂取する


ビタミンDと亜鉛は男性ホルモンの分泌量を増やすのにとても重要になってきます。ビタミンDの摂取基準値を守っている男性ほど、テストステロンの値が高いのだとか。亜鉛は直接的に男性ホルモンを増やす効果はありませんが、亜鉛をしっかり基準値通り摂取することで体調が整い、結果的に男性ホルモンが多く分泌されるようになるそう。多くの日本人男性がこの亜鉛を十分に摂取できていないそうなので、なるべく積極的に摂取するよう心がけるといいかもしれません。



 

男性ホルモンを増やす効果がある食べ物

 
前章で男性ホルモンを増やす方法についていくつかご紹介しましたが、その中で特定の栄養素を摂取すると良いとご説明しました。ビタミンDと亜鉛を摂取すると良いというお話をしましたが、それ以外にも摂取するといい栄養素や食品があります。ここではビタミンDや亜鉛を含む食物を含め、男性ホルモンを増やすのに効果がある食べ物をご紹介します。
 

ビタミンDと亜鉛を含む食材


まず、ビタミンDを多く含む食材ですが、しらす干し、いわし、サケなどがビタミンD豊富です。なるべく積極的に摂るといいでしょう。次に亜鉛を多く含む食材ですが、生乳、チーズ、豆類、肉、魚などが挙げられます。しかし、これらの食材は火を通すことで亜鉛が大幅に減ってしまいます。なので、亜鉛はサプリメントで摂取するのもいいでしょう。
  

タンパク質をしっかりとることも大切!


卵や肉、魚など、タンパク質を多く含む食材をしっかり摂ることが重要です。筋肉を増量させたい時なども、タンパク質を多く摂りますよね。タンパク質は体の基盤に必要な栄養素なので、しっかりと摂取するようにしましょう。
  

山芋


山芋には男性ホルモンの値を上げる効果があると言われているそう。こちらもなるべく摂取するようにするといいかもしれませんね。
  

ネギ類


玉ねぎ・ネギ・ニンニクなど、ネギ科の食物には男性ホルモンの生成を促進する効果があるとか。様々な料理に使われるネギ科の野菜。意識的に摂るようにしたいですね。
 

にんじん


セリ科の野菜は代表的な男性ホルモン、テストステロンなどと似たような構造を持ち、男性ホルモンの働きを助ける効果があるといわれているそう。パセリやみつばなどもセリ科の野菜だそうなので、食事に取り入れてみるといいかもしれないですね。
  

アボカド


アボカドにはビタミンEが多く含まれています。ビタミンEは男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌に効果があるそう。アーモンドや抹茶もビタミンE豊富な食材なので、間食にアーモンドを食べてみたり、抹茶のスイーツを食べてみるのも良いのではないでしょうか。


 

男性ホルモンと薄毛の関係性


多くの方が気になっているであろう「男性ホルモンと薄毛の関係性」。実際に、男性ホルモンとハゲは関係あるのでしょうか?
 
実は、男性ホルモンが単体で直接ハゲの原因になることはありません。薄毛になる原因になるのは、男性ホルモン(テストステロン)と、5a還元要素。この2つが掛け合わされたとき、薄毛の原因となる悪玉ホルモンが作り出されてしまい、薄毛になる可能性が高まってしまうのです。なので、男性ホルモンが多い=ハゲというわけではありません。
 
ただ、男性ホルモンと5a還元要素のどちらも多く持っている人は薄毛になる可能性が高いのは事実なので、「男性ホルモンがハゲと関係がある」ということについては半分本当であるといえるでしょう。
 
とはいえ、男性ホルモンを増やすと必ずハゲるというわけではないので、ご安心ください。
 


 

女性に男性ホルモンを投与するとどうなる?

 
FtM(トランスジェンダー男性)で、性別違和を強く持っている方は、男性ホルモンを注射などの方法で投与する場合もあるかと思います。では、男性ホルモンを身体的女性に投与するとどんな変化が起こるのでしょうか?
 
具体的には、以下のような変化が起こります。
 
 

生理が止まる


男性ホルモンを継続的に投与すると、生理がこなくなり、無生理状態が続くようになります。
 

声が低くなる


男性ホルモン投与後すぐに低くなるわけではありませんが、継続的な投与をすると、低くなります。
 

体毛が濃くなる


1年以内に胸部と四肢が増える傾向にあり、顔はゆっくり発毛するそう。
 

性欲が増す


冒頭で男性ホルモン、テストステロンの効果として、性欲が上がるとご説明しました。ですので、男性ホルモンを投与すると、性欲が増します。
 

筋肉が増強する


何もせずに自然に筋肉がつくわけではありませんが、運動したりトレーニングをした場合に、筋肉がつきやすくなります。
 

ニキビができやすくなる


男性ホルモンを投与すると新陳代謝が活発になり、皮脂が増えるので、ニキビができやすくなります。全員が経験するわけではありませんが、多数の方が経験するとか。
 

頭髪が禿げる


頭髪が薄くなったり、禿げてきたりするのは、男性ホルモンを投与している期間が関係しているといわれているそう。ですが前章でも述べたように、男性ホルモンが増えると必ずハゲるというわけではありません。
 

クリトリスが肥大する


すべての人が大きくなるそうですが、個人差があるので一概にどの程度とはいえないようです。
 

膣が萎縮する


女性ホルモンが少なくなり、人によってはかゆみが出ることもあるとか。
 

 

男性ホルモンを投与する場合に気をつけたい副作用

 

多血症


男性ホルモンを投与すると血の量が多くなります。基準値よりも高い状態が長期に渡って続くと血管が詰まることがあります。
 

尿酸値が高くなる(痛風になりやすくなる)


女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは血清尿酸値を低下させますが、男性ホルモンであるテストステロンは逆に血清尿酸値を上昇させることが明らかになっています。尿酸値の上昇は痛風の原因になるため、男性ホルモンを投与する場合には注意が必要です。
 

コレステロールが高くなる


血中のコレステロール、脂質が高くなりやすくなります。トリグリセライド、コレステロール、LDLが上昇し、HDL(善玉コレステロール)は低下します。トリグリセライドの異常高値やHDLの値が低すぎることは動脈硬化の原因となるので、こちらも注意が必要です。
 


 

男性ホルモンを投与する前に知っておいて欲しいこと

 
男性ホルモンを投与すると、声が低くなったり、筋肉がつきやすくなって男性らしい体型になってきたりと、一定の変化が生じます。
 
しかし、女性ホルモン同様、男性ホルモンの投与で生じる変化にも限界はあります。例えば、一度女性らしく膨らんだ胸をホルモンだけで平らにすることはできません。男性ホルモン投与で背が伸びるといったことも残念ながらありません
 
男性ホルモンを投与したからといって完全に男性化するわけではない為、ホルモン投与で何が得られるのかを事前にしっかり調べてから、ホルモンを投与するか否か判断された方がいいのではないかと思います。
 
女性ホルモンも同様ですが、男性ホルモンを投与した場合も肝臓に一定の負担がかかります。副作用の可能性もあります。
 
FtMで、性別違和を強く感じている場合には男性ホルモンの投与によって本人のクオリティ・オブ・ライフが向上することも多いにあり得るので、ホルモン投与自体は悪いことではありません。
 
ただ、「モテたいから!」というような理由で簡単に男性ホルモンの投与を決めてしまうのは危険なことです。モテたい!といった理由で男性ホルモン増加を望むなら、筋力トレーニングをしたり、男性ホルモンを増やす効果がある食べ物を食べるなどして、なるべく自然に増やすようにしましょう。
 
男性ホルモンを注射などで投与する場合には、ホルモン投与が身体に与える影響をしっかりと考慮した上で、慎重に判断しましょう。
 

 

まとめ

 
男性ホルモンは、男性らしい見た目を得る上ではもちろんそうですが、心身の健康を保つためにも重要なホルモンです。精神的に安定するだけでなく、女性・男性どちらからも人気が出、社会的にも上手くいく可能性が高まります。
 
毎日をイキイキと前向きに過ごすためにも、筋力トレーニングをしたり、上質な睡眠をとったりして、男性ホルモンのケアをすることが大切といえるでしょう。
 
普段あまり気にしていなくても、知らず知らずのうちに私たちの体や心はホルモンの影響を受けています。この機会に少し自分のホルモンに意識を向けて、生活の向上を図ってみるのも良いのではないでしょうか。
 
 

参考サイト
・メンズヘルスメディカル 
  -テストステロンとは?
    -必食!オトコに効く、男性ホルモン増強フード4選
    -『男性ホルモンが多いとハゲる』説、ウソ?ホント?
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WRITERこの記事の投稿者

山梨


アライ日記


ストレートアライ。幼少期に男子のような洋服を好んで着ていたため、男子によく男子に間違えられていた。最近では、文京区にて交流会を開催中

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