中国の恐ろしいLGBTセラピーとは(中国)

 

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中国の恐ろしいLGBTセラピーとは(中国)

2017.11.30



みなさんこんにちは、うすみんです。
今日で11月最終日。寒さに拍車がかかって私は、鬱になりそうです。(笑)
 
先週取り扱わせてもらった「アフリカのLGBT事情」
ソドミー法の存在にショックを受けた人も多いと思います。
一方でトランスジェンダーのシンガーの登場などで希望の光が見えつつある話をさせて頂きました。
 
暗い話が続き申し訳ないのですが、今日取り扱わせてもらうのは「中国のLGBT事情」
お隣の台湾や韓国でLGBTのムーブメントが盛り上がっていますが、話題になかなか上がらないのが中国。
今日はそんな中国の現状をお話したいと思います。


 

LGBTを認めないセラピーの存在

 

LGBTニュースとして中国で物議をかもしているのは、Conversion Therapyの存在です。
直訳すると「()転換セラピー」。
 
「ん?トランスジェンダーが性別を変えるためにやるセラピーかな?」と思うかもしれませんが、実際は逆です。


LGBTを治すためのセラピーです。

 

LGBTを治すためのセラピーというだけで人権を無視した残酷な印象を持ちますが、実際にConversion Therapyでどんなことが行われていると思いますか?
 
HRW(ヒューマンライトウォッチ)によると、中国人LGBTの一人であるLiu Xiaoyunさんは、変なヘルメットを被され、機械にスイッチが入ると、頭皮に変な感覚が走ったと言いました。

そのまま医者がダイヤルを回すと、つねられているような、針で刺されているような痛みが彼を襲いました。彼の体は震え始め(けいれんをし始め)、ショック状態に陥りました。
 
その他にも、ショックを与えられている間にゲイのポルノやセックスの体験を思い出すように指示され、痛みと同性間セックスを無理やり関連付けるような処置が行われたと言います。
 
信じられないほど残酷なセラピーに言葉を失います。
 


 

中国人を襲うプレッシャーとは

 


 

ではなぜ中国はこのようなセラピーの存在を放置しているのでしょうか?
 
まず理由を説明する前に、前提として中国では同性婚は合法化されていません。
その上、同性カップルは養子を迎え入れることも認められていません。
 
中国でConversion therapyが存在し続ける大きな理由の一つとして「家族からのプレッシャー」が挙げられます。
 

皆さんご存知だと思いますが、最近まで中国では「一人っ子政策」が成されていました。
そして現在では「一人っ子政策」は解消されました。
 
一人っ子政策が解消されたことで中国社会が「子供」を求める声は大きくなり、子供の存在が再び重要視されるようになりました。

そのため、子供を持つことが難しいとされるLGBTは受け入れがたい存在になってしまったのです。
 

「父は僕にひざまずき、涙を流しながら(セラピーに行くように)頼みました」
「父は僕がゲイであることを誰かが気付いてしまったらもうどう生きていけばいいか分からないと言いました」

セラピーにLGBTの人々連れていくのは彼らの両親なのです。
 


LGBTの人々の両親世代は、孫を求める声が強く、根強くセラピーを支援しています。
 
中国でも昔に比べれば少しずつLGBTの存在は受け入れられつつあります。

2001年にはホモセクシュアルであることが「精神的病気」のリストから外されています。
2014年には男性がセラピーを行った病院を訴え、セラピーを禁止する法律が立法されています。
 
しかし一方ですでに説明したような古い世代にセラピーは絶大な人気を誇っています。
 
 
中国だけでなく、世界は世代間の「価値観の違い」で揺れつつあります。
LGBTの存在があまり近しくなかった世代にとってLGBTの存在は受け入れづらいことなのかもしれません。
しかし中国の行っている非人道的なセラピーは「価値観の違い」で許されることなのでしょうか?
 
私は、若い世代の人間として他の世代の「価値観」も尊重しつつ、歩み合っていきたいです。
 

出典:Strapped into chairs and electrocuted: How LGBT Chinese are forced into 'conversion therapy'

 

WRITERこの記事の投稿者

うすみん

世界のLGBT事情!

絶賛就活中の大学生。夢は色々な分野について書けるコラムニスト。

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