政治家の発言と欧米諸国のリーダーたち

 

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政治家の発言と欧米諸国のリーダーたち

2017.12.03



こんにちは。今週も「週間LGBTニュース深堀り!」のお時間がやってまいりました。
今週もリポーター佐野がお送り致します。

さて、今週大きな話題として取り上げられたニュースは『政治家のパートナーシップ』に関する話題でした。

近年、欧米諸国ではシビルパートナーシップ(※詳しい解説はこちらの記事よりどうぞ)や同性婚の制度が整い始め、首相クラスの政治家にもゲイやレズビアンのLGBT当事者の方が出てきました。

今回は、そんな同性パートナーを持つ世界各国の首相たちに向けた、とある人物の発言が発端となったニュースをお届けします。



 

自民・竹下亘総務会長、宮中晩餐会に国賓のパートナーが同性なら「出席に反対する」

 


自民党の竹下亘総務会長は23日、国賓を迎えて天皇、皇后両陛下が開催する宮中晩餐会に関し「(国賓の)パートナーが同性だった場合、どう対応するのか。私は(出席に)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」と述べた。岐阜市内で開かれた党会合の講演で語った。

出典:産経ニュース『自民・竹下亘総務会長、宮中晩餐会に国賓のパートナーが同性なら「出席に反対する」』


総務会長とは、政党の運営・活動方針を話し合う総務会の会長のことで、自民党の竹下亘総務会長の「国賓が同性だった場合出席に反対」という発言が問題になっています。

どのように反対意見を述べたのか、より具体的に見てみましょう。

 


フランスにオランドさんという大統領がいて、日本に来て宮中晩餐(ばんさん)会があった。オランドさんが連れてきたのはパートナー。女性は奥さまではない。天皇、皇后両陛下と並んで座るのでどう対応しようかと、宮内庁は悩んだ。その時はパートナーとして宮中晩さん会にお入りになった。

 問題はここからだ。もし(国賓の)パートナーが同性だった場合、どう対応するのか。日本国として近い将来、必ず突き付けられる課題になるのではないか。

 私は(出席に)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う。それぞれ皆さんの人生観の中でご判断いただければ、このように考えるわけだ。

出典:産経ニュース『国賓のパートナーが同性なら……竹下亘氏の発言要旨「日本国の伝統には合わない」』  
 

 

竹下亘総務会長の発言に対する政府の対応と見解


自由民主党の総務会長の発言として、自民党がどのようなコメントを出すのか注目していました。与野党から批判の声が出ていたのはもちろん、国会でも最近の政治家の問題発言が追及されました。

その中で、この竹下亘総務会長の発言に対して安倍首相は「基本的には、パートナーと来日された場合は、総理主催の夕食会には、お越しいただければと」と、河野外相は「法律婚・事実婚、あるいは同性・異性にかかわらず、配偶者・パートナーとして接遇するよう指示した」と、たとえ結婚していなくとも、また同性異性に関わらず受け入れるという見解を示しました。


 

欧米諸国のLGBTリーダーたち


「国賓のパートナーが同性だった場合の出席は反対」と述べた竹下亘総務会長。しかし、世界には同性婚を認めている国が何か国も存在し、そこではLGBTのリーダーも活躍しています。ちょっと見てみましょう。
 

①Xavier Bettel(ザヴィエ・ベッテル)



ルクセンブルクのゲイを公表している首相。
 
パートナーは建築家のゴーティエ・デストネ氏。ブリュッセルでのNATOの会議の際に各国のファーストレディーに一人だけ男性が混ざっており、世界初のファースト・ジェントルマンとして大きく取り上げられました。

Twitter:https://twitter.com/Xavier_Bettel

 

② Leo Varadka(レオ・ヴァラッカー)



38歳の若さでアイルランド史上最年少の首相になりました。
同性愛者としてだけでなく、父がインド出身の移民であるダブルマイノリティです。

Twitter:https://twitter.com/campaignforleo

 

Ana Brnabić(アナ・ブルナビッチ)



セルビアでレズビアンをオープンにした首相。同性愛に対してとても保守的な考え方を持つセルビア。バチカン諸国で初めてのLGBTのリーダーの誕生となりました。

Twitter:https://twitter.com/anabrnabic


このように、ヨーロッパを中心に同性パートナーを持つ、もしくは持つ可能性のある人が政治家として活躍しているのです。下手すれば竹下亘総務会長の発言のせいで国際問題にもなりかねません。いつまでも「人権に対して何の行動も起こさない国」と見られたくないものですが、国をけん引する人たちがこうだと……ねえ。

その後、竹下亘総務会長は「言わなきゃよかった」と事実上の撤回発言をしたとのことですが、「言わなきゃよかった」って……。言うという行為がまずかっただけで考えはずっと持っていく、みたいにも聞こえます。いくら平等とは言えど、立場によって言葉に責任と影響力が付くのは当たり前です。自分の背負うものをよく考えてから発言してほしいものです。

 

SNS上の反応

       
SNSでの反応を見ていると、この竹下亘総務会長の発言は同性愛や同性婚に対する問題だけではないと捉えている人がほとんどでした。また、国際問題に発展してしまう恐れがあるのではないかと危惧している方もいました。

また、「日本国の伝統に合わない」という発言から、日本の歴史には男色の文化がずっとあったという呟きも見かけました。
 
 

まとめ


なんでこんな発言をしたのか?と思うほど、時代に合っていない発言であり、結末も見えていたこの発言。撤回するだけでなく、今後はどうしてこの発言に問題があったのかを理解する姿勢を見たいと思います。



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WRITERこの記事の投稿者

さのう

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