日本におけるLGBTの割合〜13人に1人!?左利き・AB型と同じ割合!?〜

 

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日本におけるLGBTの割合〜13人に1人!?左利き・AB型と同じ割合!?〜

2017.09.20


皆さんは日本におけるLGBTやセクシュアルマイノリティのいろいろな割合についてご存知でしょうか?
 
LGBTという言葉や存在は知っているけれど、割合まではちょっと……という方も多いのではないでしょうか?

そこで、ここでは日本のLGBTやセクマイの様々な割合をご紹介します。


 

日本におけるLGBTの色々な割合


まずは基本的な、日本におけるLGBTの割合。
 
日本にLGBT層(セクシュアルマイノリティ)の人は約8%の割合で存在するとされています。
 
つまり、日本の人口の13人に1人はLGBT層ということになります。これは、左利きの人や、AB型の人の割合とほぼ同じです。LGBTは、思っているよりずっと意外と身近な存在なのです。


「そうは言われても、実際に会ったことがほとんどないから、あまり身近に感じられない……」と思う方もいると思うので、違う例えにしてみましょう。

日本の4大苗字と言われる、佐藤・田中・鈴木・高橋
この4つの苗字の割合を全て足しても、その割合は日本の全人口のわずか5%程度です。

つまり、佐藤さん・田中さん・鈴木さん・高橋さんよりもさらに多くの割合で、LGBTやセクシュアルマイノリティはあなたの周りに存在しているのです。
 


ちなみに、各セクシュアリティの割合をみていくと、以下のようになります。
 
レズビアン:1.70%
ゲイ:1.94%
バイセクシュアル:1.74%
トランスジェンダー:0.47%
Aセクシュアル:0.73%
その他セクシュアルマイノリティ:1.40%
 
また、LGBTという言葉を知っているLGBT層の割合は71.3%。裏を返せば、28.7%のLGBT層の方は、LGBTという言葉を知らないということになります。
 
セクシュアルマイノリティだからと言って、必ずしもLGBTという言葉を知っているわけではないということですね。


 

LGBT層とストレート層


では、次はLGBT層とストレート層の認識や意識の違いに関してみていきましょう。
 
「職場や学校で、セクシュアルマイノリティに関する差別的な言動・行動を見聞きしたことがあるか」という問いに対して、「はい」と答えたLGBT層の割合は27.1%。これに対し、「はい」と答えたストレート層の割合は、11.1%に止まりました。
 
また、LGBTに対する社会の理解が促進されることが望ましいかどうかという質問に関して、「望ましい」と答えたLGBT層の割合は67.1%。一方で、「望ましい」と考えているストレート層の割合は44.7%でした。

 
LGBT層の約7割の方が社会の正しい理解を望むのに対し、ストレート層で同じように望んでいる方の割合は半数に満たない状態です。LGBTに関して理解することがストレート層にとっても重要で、有益であることが十分に伝わっていないようですね。
 

 
「職場や学校で、LGBTについて理解、配慮があることが重要だと思うか」という問いに対して、「思う」と答えたLGBT層の割合は51.6%。同様に「思う」と回答したストレート層の割合は42.8%でした。ここでも少しLGBT層とストレート層の意識に差があることが分かります。
 
ストレート層は、LGBT理解や配慮に関しての必要性をちゃんとわかっていないなと感じます。衝撃的なのは、ストレート層の88.5%「周囲にLGBTはいない」と思っていること!!つまり学校なら1クラスに2〜3人程度いるはずのLGBT層の存在に、約9割のストレート層の人は気づいてもいないのです。
 
ですが、「LGBTの人たちに対して抵抗はない」と答えるストレート層の割合は40.9%に上ります。「抵抗がある」という回答の割合はわずか19.2%です。
 
LGBT層の存在を身近に感じている人の割合はまだまだ少ないかもしれませんが、LGBTに対して抵抗感を抱いている人の割合は決して多くはないようです。


 

LGBT層のカミングアウトに関する割合


次は、LGBT層のカミングアウトについての割合をご紹介します。
 
「仕事や生活に支障がなければカミングアウトしたい」と考えているLGBT層はの割合は約41.5%。ですが、実際にそれだけの割合の人がカミングアウトしているかというと、決してそんなことはありません。

カミングアウトをしているLGBT層が、どの程度の範囲にカミングアウトをしているかをみていくと、以下のようになります。
 
・友人にカミングアウトをしている人:13.0%
・家族(親・兄弟・親戚など)にカミングアウトをしている人:10.4%
・職場環境(同僚・上司・部下・取引先)にカミングアウトをしている人:4.3%
 
やはり、実際にカミングアウトをするには、まだまだ不安が残る状況なのでしょう。カミングアウトをしたい人がカミングアウトできる状況を作っていかなくてはなりませんね。
 

 

LGBTと家族~カミングアウト~

 


前章のデータからわかる通り、実は、LGBT層は家族よりも高い割合で友人にカミングアウトをしています。
 
友人に自分のセクシュアリティを打ち明けるよりも、家族に打ち明ける方が、ハードルが高いのです。
 
親から受け入れてもらえるのか……。そんな不安もきっと大きいと思います。
 


では、カミングアウトを受け取る側の家族、中でも親は自分の子供からカミングアウトを受けることをどう思っているのでしょう?
 
「もしも、自分の子供からLGBTだとカミングアウトされたら、どう思いますか?」という質問に対し、約半数の割合の方が前向きに受け入れる姿勢を見せています。
 
受け入れられると回答した人の理由を聞いてみると、「親の意思で変わるわけではないから」と答える方の割合が最も多く(61.2%)、次いで「ニュースなどで色々なセクシュアリティがあると知っているから」42.6%)となりました。
 

本人の自認を尊重すること、そしてLGBTやセクシュアルマイノリティに関して知っていることが、カミングアウトを受け入れる上で大切なのだろうと思います。
 
逆に、受け入れられないと回答した人の理由として最も多かったのは「この先苦労しそうだから」で、その割合は50.8%
 
「苦労しそうだから」という回答は、子供の将来を心配しての答えだと思います。自分の子供がセクシュアリティのことでこの先苦労するのは耐えられない、だから受け入れたくないという方もいるのではないでしょうか。
 
子供に対する愛情ゆえの回答とも言えるのかな、と私は思います。
 

 

LGBTと企業

 


 
LGBTに関する取組を行う企業は、年々増加傾向にあります。
 
今、実際にどれだけの割合の企業が取り組んでいて、そういった企業に対する世間的な印象はどんなものなのでしょうか?
 

毎日新聞の記事によれば、上場企業のうち、すでにLGBTに関して取り組みを行っている企業の割合はわずか3.6%。ですが、取り組みの検討を行っている企業の割合は23.2%にのぼります。
 
経団連が出しているレポートでは、LGBTに関してすでに何かしらの取り組みをしている企業の割合は42.1%、取り組みを検討中の企業の割合は34.3%となっています。
 
少しずつではありますが、確実に企業のLGBTへの関心度は高まってきているといえるのではないでしょうか。
 


では、ストレート層の人々はLGBTに関して取り組んでいる企業に対して、どのような印象を抱いているのでしょうか?
 
実は、LGBTに関して取り組むことは、LGBT層のみならず、ストレート層にも良い印象を与えることになります。
 
LGBTマーケティングラボの調査で、ストレート層の57.4%がLGBTフレンドリーである企業の商品/サービスに対して「ポジティブな印象を抱く」と回答しています。
 
多様性を認め、誰もが利用出来るようなサービスを提供している企業は、ストレート層から見ても魅力的なのですね。
 


では、今度はLGBT層の視点からのお話。
 
LGBT層の人々は、「職場」として考えた時、企業に対して何を望んでいるのでしょうか。
 
LGBT層に「あなたの職場や学校で、どのようなLGBT向けの施策があったらいいと思うか」という質問をした時、最も多かった回答が「福利厚生での同性パートナーの配偶者扱い」で、その割合は33.3%
 
「性同一性障がいを含むトランスジェンダーの従業員などへの配慮」が2番目に多く、その割合は30.4%
 
次いで、「差別の禁止の明文化」(28.1%)、「相談窓口の設置」(28.0%)となっています。
 
同性愛者にも異性愛者と同等の権利が認められることや、トランスジェンダーの方への配慮が強く求められているようです。
 

 

まとめ

 
いかがでしたでしょうか?

今回は日本におけるLGBTの様々な割合についてまとめてみましたが、こうしてデータを並べてみてみると、現在の日本のLGBTを取り巻く状況が見えてきますよね。
 
例えば、上記のデータから見えてくる点を挙げると、以下のようになります。

 
・LGBTは多くのストレートの人が思っているよりずっと身近にいるけれど、ストレートはそれに気づいていない。
 
・身近にいるとは気づいていないだけで、LGBTに対して抵抗を抱いているストレートが多いわけではない。
 
・カミングアウトをしたいと思っているLGBTは一定数の割合で存在するが、思っていてもできない現状がある。
 
・LGBTの子を持つ親の約半数が、自身の子のセクシュアリティに関して前向きに受け入れる姿勢を見せている。
 
・企業のLGBTに対する関心は高まってきており、具体的な施策を設ける企業も増えている。
 
・企業の取り組みは、ストレートから見ても印象が良い。
 
・LGBTは企業に対して、ストレートと同等の権利を認めること、トランスジェンダーに関する配慮することを強く求めている。
 


こうしてまとめてみると、結局のところ、LGBT層の可視化が進み、ストレート層の理解が深まれば、どちらにとっても良い社会が訪れるということになるのではないかと思います。
 
可視化と理解促進が当面の課題となりそうです。

 
 
●データ参照元一覧
LGBT総合研究所「職場や学校など環境に関する意識行動実態」「LGBT に関する意識調査
LGBT MARKETING LAB「「親に聞いた、子供からのカミングアウト」に関する調査
PR TIMES「「”LGBTフレンドリー”企業の印象」に関する調査
毎日新聞「上場企業 LGBT取り組み3.6% 民間調査
経団連「ダイバーシティ・インクルージョン社会の実現に向けて」 
 
 

WRITERこの記事の投稿者

山梨


アライ日記


ストレートアライ。幼少期に男子のような洋服を好んで着ていたため、男子によく男子に間違えられていた。最近では、文京区にて交流会を開催中

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