第15話:映画『Weekends』の上映会に参加しました(TRPイベントレポート)

 

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第15話:映画『Weekends』の上映会に参加しました(TRPイベントレポート)

2018.05.11



こんにちは、Jitianです。
 
レインボーウィークが終わりましたね~、終わってしまいましたね~!!
 
これを読んでいる方の中でも、レインボーウィーク中にイベントや東京レインボープライドに参加しました!という方もいらっしゃることと思います。
(私はカレンダー通りの営業日の企業に勤めているためその通りに休みましたが、お仕事のあった方はお疲れ様でした……。)
 
ちなみに私は以前の記事でイベントに3つ参加予定と書いていましたが、結局欲張って4つ参加した結果疲れたのか風邪を引いてしまいました(笑)。
 
 
 
さて、この記事を含む今月掲載する記事では、その参加させていただいたイベントのうち2つについて書こうと思っています!
 
今回は、映画『Weekends』上映会です!
映画の内容、魅力などお伝えできたらと思います。
 

 

映画概要

 
今回鑑賞した本作品は、韓国のドキュメンタリー映画です。
日曜の昼に活動するゲイの合唱団「G-Voice」の結成10周年に当たる2013年から2016年までの活動を、韓国一のゲイタウン「鐘路3街」(チョンノサムカ)で撮影しています。
 
合唱団ではありますが、特段歌が上手かったり好きだったりするわけでもなく、自分自身たちで「これは歌なの?」と自虐してしまうほどのクオリティ(笑)。
ただ、ゲイの感じる日常をオリジナルの歌詞に乗せてユーモラスに歌う姿を見ていると自然と勇気が出て来ます
 
 
 
ちなみに、日本では本映画の継続的な上演は行われていませんが、関西方面でも上映するという話も持ち上がっているという話でした(個人的にはぜひ実現して欲しいところですが、確定ではないそうなので悪しからず……)。
 
 
 
それでは以下に感想など書こうと思います。
 
 
 

韓国でのヘイトが壮絶

 
これはあくまでも個人的なものとなってしまいますが、大統領辞任の際など、韓国ではデモが盛んなイメージがあります。

日本でもデモは行われていますが、恐らく私自身も含めて大多数の人々はデモに参加すると言うことはハードルが高いという感覚が強いように思います。
それに比べると、韓国の方が主張するムードが高いのかなと。
 
その「自分の意見を主張する」イメージが、今回の映画で一層強くなりました。
韓国でのセクシャルマイノリティに対するヘイトが、あまりにも強いのです。
 
そのイメージを鮮烈にしたエピソードが映画内で2つ出て来ました。
 
 
 
一つ目は、ソウルで行われるセクシャルマイノリティのパレードの最中の出来事。
パレード隊の行く道で同性愛反対のグループが座り込みを始めてしてしまい、パレードが進めなくなってしまったのです。
 
なんでも、同日に同性愛反対のグループのデモの許可を警察が出したとのこと。
辺りは混沌としてしまい、結局パレードを再開できたのは夜10時頃だったそうです。
 
日本でもパレードは行われていますが、警察がガードしているということもありますがここまでの事態には至らないことを考えると「韓国でのヘイトは壮絶」の言葉に尽きました。
 
 
 
二つ目は、韓国でも有名な映画監督らの同性婚の結婚式をソウルで行った際、糞尿が投げ込まれたのです。
 
最初は私も映画を見ていて何が起きたのか理解できませんでした。
なお、このときも周りではやはり「同性婚反対」のスピーチも相変わらず行われる始末。
 
また、韓国の別の都市でのセクシャルマイノリティのパレードの際にも、同じ人物が糞尿を投げ込んだそう……。
 
 
 
日本でもやっと「LGBT」という言葉がメディアを中心に使用され始めて認知度が上がりつつある一方、まだまだ偏見も根強く声を上げることに抵抗はかなり大きいと思いますが、韓国での声の上げづらさはさらに上を行っているな、と感じざるを得ませんでした。
 
 
 
ただ、このようなヘイトにただ屈するのでなく、G-Voiceはこのときのヘイトたちの出来事や台詞すらも「シャラップ!シャラップ!」(←中年女性がヘイトスピーチで叫んでいた台詞)と歌詞に乗せてしまうなど、さすがの面白さで見ているこちらもスカッとしました。
 
ちなみに、このヘイトの根深さの原因の一つが、韓国人の一部はクリスチャンであり、うちプロテスタントの過激系保守派が特にヘイトが強いとのことです。
また、協会関係の当事者は特に声を上げづらいという問題もあるようです。
 
隣国の事情を知っているようで実は全然知らなかったんだなと今回の映画で痛感しました。
 
 
 

ゲイの日常を垣間見れる

 
この映画のもう一つの印象に残るところは、有名な活動家ではない一般のゲイの日常です。
 
日本でも「ゲイ=オネエ」などイメージが固まっている、少し歪曲して浸透してしまっているところがありますが(しかもゲイじゃなくてトランスジェンダー女性の「オネエ」も多いし)、この映画に登場するゲイの方々を見れば「ゲイも『普通』の人」と感じてもらえると思います。
 
部屋が散らかっていて撮影されるのが恥ずかしいと感じたり、低賃金な自分とブランドもののバッグを何とも思わずさっと買ってしまう富裕層を比べて嫉妬したり、特にセクシャリティに関係なく広くたくさんの人が共感できる箇所が沢山あります。
 
 
 
他国のアジアのセクシャルマイノリティ事情を知りたい人、セクシャルマイノリティは別の世界の話と考えている人に見ていただきたいなと感じる映画でした。

 
 

WRITERこの記事の投稿者

Jitian

隣の凡人X~セクマイですが何か~

Xジェンダー、パンセクシャル。常駐しているTwitterと気が向いたら書いているブログもよろしくお願いします!

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