小説 箱の中

 
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TOPICSトピックス

2018.03.13

 
こんにちは!健康な体を持っていることが一番の長所、どうも「ゆうじボーイ」です。
 
長い冬もようやく終わりますね。風邪をひいて仕事を休んだり遊びの予定をすっぽかしたりすることがなくてよかった!だけど、ぼくは重度の花粉症。春の訪れを素直には喜べません(笑)。

 

 

さて、今回はゲイのぼくが読んでおもしろかったおすすめ小説について書きたいと思います。
 
ぼくは小説を読むのがかなり好きです。だけど、大半の小説って男女の恋愛が前提として書かれているじゃないですか。ぼくは別に男女の恋愛モノを読むのが生理的にイヤっていうほどではないのですが、感情移入しづらいから敬遠しがちです……。
 
ゲイにはやっぱりゲイ好みのおもしろい小説が必要。最近はゲイが当たり前のように登場する小説も多くなっているのでうれしい限りです。さらに、登場するゲイが好意的に描かれていたりするともうそれだけでその小説の大ファンになってしまいます(笑)。
 
 
今回ご紹介する小説では男性同性愛が扱われていますが、よく読んでみると厳密には100%ゲイではなかったです。だけど、ゲイのぼくが読んでも胸キュンするストーリーでした。

 
箱の中 【講談社版】 (講談社文庫)  

 
箱の中
2012年9月14日 初版発行
著者 木原音瀬
発行 講談社文庫


 

『箱の中』の概要とあらすじ

 
この本はもともと蒼竜社から発行されていた「箱の中」と「檻の外」という2冊の本を、講談社文庫版では1冊にまとめています。
 
Amazonでの内容紹介を以下に引用するのでご覧ください。(*注 引用文の中にネタバレを含んでいたので登場人物を一部伏せ字にしています)

 


「ダ・ヴィンチ」誌上でBL界の芥川賞作と謳われた、木原音瀬(このはら・なりせ)の不朽の名作が、ついに一般文庫に!
 
「本作は、愛によって人間が変化していくさま、真実の愛を知った人間が周囲の人間に影響を与えていくさまを、高い密度で表現している。」
―三浦しをん氏(解説より)
 
『箱の中』全編と、続篇の『檻の外』の表題作を一冊にまとめた、「箱/檻」の決定版!
 
堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、三橋といった殺人や詐欺を犯したという癖のある男たちと一緒で、堂野にはとうてい馴染めなかった。「自分も冤罪だ」という〇〇に堂野は心を開くようになるが、あっけなく裏切られる。ふたたびふさぎ込んでしまった堂野。母親に請われるまま殺人犯として服役する△△が堂野に与えた優しさは、生まれて初めて△△に芽生えた「愛情」だった。
出典:amazon 箱の中(講談社文庫)


 
本のタイトルからもなんとなく分かるかと思いますが、前半パートでは監獄の中を、後半パートでは出所した後の世界を小説の舞台としています。
 
監獄の中は男しかいない世界。しかも性欲が抑圧されている。
 
監獄という設定だけでも萌えますね(笑)。
 
作品の分類としてはBL(ボーイズラブ)に入るとのことです。ただ普通に文庫本コーナーに平積みされているので、人目を気にせず手軽に購入できるのもいいですね!
 
 

感想(*一部ネタバレを含みます)

 
この記事はゲイに小説を読んでほしいという気持ちで書いているので、あまりネタバレして楽しみを削ぎたくはないんですが、読んでほしいと思ってもらうにはある程度内容について触れる必要があります…。オブラートに包んでいますが、ネタバレがどうしてもイヤだという方はこの章は読み飛ばしちゃってください。
 


 

まず言いたいことは、とにかく文章が読みやすくて描写が丁寧です。BLということだったので、所詮エロい設定や濡れ場だけだろうとなんとなく高を括っていたら大間違い。牢獄の中の規則や生活の様子を文章だけで見事に表現し、参考文献も4冊調べている徹底ぶり。
 
この小説を読んで女性版エロ本的なイメージだったぼくのBLが完全に覆されました。
 
 
男性同性愛の描写についても、性欲と愛情のバランスの難しさといったゲイ心を表現するのがとても上手だなと思いました。牢獄の中で抑圧された性欲と情愛が混然としているような心理から始まり、それから出所して時を経てもなお色褪せない想い。そしてまた巻き起こる事件によって変わっていく愛のカタチ。
 
BLが好きな女性だけでなく、ゲイが読んでも非常におもしろい内容だと思います。とにかく目まぐるしい展開で最後まで夢中になって読み進めることができました。
 
 
設定に少し無理があるという点では気になるところは、人によってはあるかもしれません。
 
まず主人公はそもそも女性が好きなノンケ男性として登場しています。ノンケからゲイになるということは100%ないこととは言えませんが、現実世界ではなかなかお目にかかることはありません。また、主人公を愛する男性キャラクターの育った生育歴についても、作品の展開として必要な理由づけのような都合があるかもと感じました。
 
 
ただ、設定に多少無理があっても、その非現実的な夢設定をリアルに描く描写力とストーリー展開こそが小説の魅力だとぼくは思います。
 
現実ではこんなにも一人の人間に一途に愛されることはないかもしれないし、ノンケ男性と結ばれることはないかもしれない。だけど、それでもステキな夢を見させてくれてぼくはこの小説に感謝の気持ちを抱かざるを得ません。
 
作者の木原さん、楽しい小説をどうもありがとう(笑)。
 
 
 

次回のゲイの図書館は…?

 
今回取り上げた小説はBL作品でした。
 
BLは主に女性によって描かれ、男同士の恋愛をテーマに創作した作品のこと。BLが好きな女性は腐女子、BLが好きな男性は腐男子と呼ばれ、今や安定した売り上げを確保する巨大市場となっているようです。
 
そんな大人気のBLですが、ゲイからの評価はというと人によって意見が分かれるところだと思います。ゲイのBLについての考えが書かれたネット記事を以下に引用。
 


「興味がなくて読んだことがない」
「読んだけどリアルじゃないから共感できなくて面白くなかった」
「普通にエロ本として読む」

出典:withnews ゲイの人って、BL読むの? 腐女子は苦手? 当事者に聞いてみた
 
 
ちなみに、ぼくの現時点でのBL(特に漫画)に対する印象は「絵が女々しいからあまり好きじゃない」です(笑)。
 
ということで、次回はゲイのぼくがBL漫画を購入して読んでみて、思ったことをありのままに書き綴ってみたいと思います。
 
「ゲイもBL漫画を読んで興奮するの?」
「ゲイが好むBLってどんなもの?」
 
ゲイ×BLの化学反応をお楽しみいただければ幸いです。

 
 

WRITERこの記事の投稿者

ゆうじボーイ


ゲイの図書館

児童館に勤めています。仕事もほぼ遊び、休日も遊びの日々。
男性が大好きです。好きなタイプはアナウンサーっぽい誠実な人。
ブログも書いています!
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