ゲイの図書館④~トランスがわかりません!!ゆらぎのセクシュアリティ学~

 

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2018.02.13

ゲイの図書館④~トランスがわかりません!!ゆらぎのセクシュアリティ学~




こんにちは!体がぽかぽか温まる鍋料理がおいしくてたまらない季節ですね。
好きなお鍋は鳥だし醤油味、どうも「ゆうじボーイ」です。

 




 

前回、ゲイリブや同性婚といったセクシュアリティマイノリティの社会運動について書いてある本を読みたいと書きました。やはりゲイとして生きていくうえで必要な権利については知識を得たいなと思ったのです。
 
その後すぐにBOOK OFFに行って、そういった本を探したのですがなかなかお目当ての本が見つかりませんでした……。もちろん、ネットで探せばお目当てのものに近い本は見つけられると思うのですが、ぼくは店頭でペラペラと中身を見ながら本を選ぶ派なのです。
 
 
**ちなみに余談ですが、BOOK OFF新宿駅東口店でセクシャルマイノリティ関連の本は「社会問題」というコーナーに置いてありました。別に「社会問題」なんて仰々しい場所じゃなくて、「恋愛・結婚」コーナーとかにでも置いてくれている方が分かりやすいのに、と思いました(笑)。
 
 
「何を読もうかなー」なんて考えながらセクマイ関連の本のタイトルを見て、中身をペラペラとめくっていると、衝撃的な目次から目を離せなくなってしまったのです!!!
 
今回選んだ一冊はこちら!!

 
     


 
トランスがわかりません!!
―ゆらぎのセクシュアリティ考―

2007年3月1日 初版発行
編著者 ROS(Rockdom of sexsuality)
著者代表 迫 共、今 将人
発行 アットワークス


 
 

この本を読もうと思った理由


この本は「ROS」というセクシャルマイノリティの当事者サークル(特に、ゆれうごく性をテーマにしているとのこと)のメンバーによる共著で、もともとはトランスジェンダー当事者の交流会で販売するために作られた冊子を編集したものだそうです。
 
トランスジェンダーの書き手たちが他のトランスジェンダーに向けて書いているので、当事者同士が共感できるような内容であったり、当事者同士の中にある考え方の違いや偏見であったりといった内容が中心となっていますが、「トランスへの基礎講座」といった基礎知識も入っているので当事者以外の人が読んでもそれなりに楽しめる内容だと感じました。
 
 
本の中身をチラ見しただけで、これはおもしろそうだと直感!まず目に飛び込んできたのが「まんこ」「マンコ」といった文字の連なり。
 
「性についてかなり本音で語ってる!?」
「トランスジェンダーの恋愛とかセックスについて全然知らないかも…」
 
と、知的好奇心が刺激されました。
 
もちろんそれだけではなく、「トランスリブ」や「性的少数者の連帯について」といったセクシュアリティマイノリティが直面する社会への問題意識や提言などの真面目な内容についても取り扱っていそうなところに惹かれました。
 
 
ぼくの中での意識として、LGBTについて理解が深まってきたとはいえ、トランスジェンダーやXジェンダーといった性自認が体の性別とは異なるタイプのセクシャルマイノリティのことはまだまだ謎だらけです。

性指向が同性に向くゲイ・レズビアン(・バイセクシャル)のことは自分に近いので割と理解しやすいけれど、「心と体の性別が違う」、「そもそも自分の性別が何なのかよく分からない」、という状態を想像するためには知識不足です。
 
今回の本はすこし昔(2007年)に発行されてはいますが、今読んでも古臭くはなく、また新たな考え方に出会えたかな、と個人的には感じました。
 
 
 

トランスの身体や性について赤裸々に……!

 
本書は複数の書き手によって書かれた文章が、テーマや内容ごとに分類されて一冊の本となっています。
 
 ○ROSってどんなサークル?
 ○入門!トランス講座
 ○からだを語ろう
  ・まんこはひとりでかたれますか?
  ・マンコ独り語り ―性別という属性を捨て、楽になることを選びます―  他5編
 ○ゆらいでいくこと
 ・関係が変える私の性
  ・女からFtMになったけれど途中で辞めたワタシ
  ・ゲイでトランスな私の恋愛、恋人、セックスetc.  他5編
 ○これからどうする?
  ・トランス問題提起集 ―ぶっちゃけないでどうすんの!?―
  ・トランスリブの行方 ―トランスプライドは確立しうるか―  他4編
 
 
前半はトランスジェンダーの基礎知識や性の自認に関する実体験が中心で、後半に進むにつれてトランスを囲む社会全体への提言といった思想的な記述も増えてきます。
 
 
この本一冊で多くの事例、具体例が出てくるので、トランスジェンダーについてのあれこれやトランスジェンダーを取り巻く環境への理解が深まると思います。書き手によって考え方や経験がもちろん違い、それぞれの立場からの意見を見ることができるのでかなりお得感があるのではないでしょうか?
 
トランスジェンダーやセクシャルマイノリティ用語(例えばGIDやSRSなど)も注釈付きなので分かりやすいです。
 
 
ただ、章によっては哲学的な色合いが強かったり、フェミニズムやジェンダー論を展開していたりと、内容が難解になっているところが多々あったので、分かりづらいところは読み飛ばしちゃいました(笑)。
 

 

この本を読んで考えたこと


内容に関しては原稿用紙が50枚は必要なほど濃密なので、興味があったら読んでくれ!としか言えません(笑)。
 
 
口に出すのは恥ずかしいけれど、文章だと素直に気持ちを語れることってありますよね?
 
この本は「トランスジェンダーの性」という普段の会話ではなかなか耳にすることのない情報が活字として表現されることにより、ときには面白おかしく、ときには真剣な語り口で書かれています。
 
とにかく素直でありのままの自分を表現している書き手が多く、性の話題が多いものの、読後感はすっきり爽やかな印象でした。
 
 
トランスジェンダー(Xジェンダー)として自分を受け入れることのできる人は、性別に対する世間の視線から解放され、また自分自身の性別に関する固定概念からも解放されていて、自分を最大限に尊重しているように思います。
 
 
ぼくは心も体も男ですが、体育会系やガテン系のどこか大雑把で破天荒な男性のノリや、男性が好む野球やサッカーといったスポーツへの興味関心が持てないことに悩んでいました。自分が好きな男の人のことなのに、どうしても趣味嗜好・性格を合わせられないというジレンマ。
 
だけど、ゲイのサークルやイベントに顔を出すうちに、少しずつ意識が変化してきました。
 
今は、やさしい物言いや語り口ができる人、好きな作品やファッションの話題で盛り上がれる男性が好きなんだと認識しました。ぼく自身もそういった性格なので、無理に人に合わせると疲れちゃいます(ただ、男性のルックスはスポーティな人が好みです笑)。
 
人は誰しもトランス的な一面があるし、好みも人それぞれ。自分が一番心地よいように、そんな自分を好きになってくれる人がどこかにいると信じてこれからも頑張ります。
 

 
 

 

次回のゲイの図書館は念願の「ゲイ雑誌」を読みます!

 
これまでLGBTの入門書的な本を読んできて、セクマイについての知識が少しずつ身についてきたのかなと思います。もうこれ以上は本で知識を得るより、LGBT当事者たちと直接会って話した方がもっと理解は深まりそうというレベルに達してしまいました。
 
そのため、LGBTの疑問解消系本は一旦ストップ。
次回は前から読みたいと思っていたゲイ雑誌を読んでみます。
 
「ゲイ雑誌ってエロイ内容なの?」
「値段はいくらくらい?」
「どこで買えるの?」
 
そんなゲイ雑誌に関する疑問あれこれも解消したいです。


 
 
Writer's Info

ゆうじボーイ

児童館に勤めています。仕事もほぼ遊び、休日も遊びの日々。
好きな言葉は「後悔先に立たず」
 

 

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