非アクティブ系ゲイが東京レインボープライド2018に参加してみた(TRP参加レポート)

 

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非アクティブ系ゲイが東京レインボープライド2018に参加してみた(TRP参加レポート)

2018.05.15

こんにちは!男大好き「ゆうじボーイ」です。
 
ゴールデンウィークが終わり、学校や仕事に通う日常モードの感覚が戻ってきた頃でしょうか?周りのゲイたちにゴールデンウィークの様子を聞くと、彼氏と旅行をしたことをうれしそうに話している人もいれば、一人で家に閉じこもって過ごしていた人もいて、「ゲイ」と一口で言っても実にさまざまなゲイがそれぞれに生活を送っているんだなぁと感じています。
 
 
そんなぼくのゴールデンウィークはゲイ一色。ゲイに始まり、ゲイに終わりました
 
それというのも、ぼくは「ゲイ」というセクシャリティをオープンにした人付き合いを始めるようになってから、ゲイコミュニティの居心地の良さにどっぷり浸かるようになったからです。ゲイの場合、気の合う友だちも恋愛対象も、ほとんど全部ゲイ!だから、ゲイと一緒にいるのがとにかく楽しいのです。
注)もちろんノンケ女性と仲が良いゲイもいるし、ノンケ男性に恋をする健気なゲイもいます。ゲイの中にも多様性があるんですよね。
 
一緒に旅行して、家に遊びに行かせてもらって、銭湯に入ってご飯を食べて、とにかくたくさんの時間をゲイ友たちと過ごしたゴールデンウィークでした。
 
 

 
 
さて、そんなぼくのゴールデンウィークの締めくくりは東京レインボープライド2018への参加でした。ぼくが本格的に自分のセクシャリティに向き合って行動し始めたのは去年の夏ごろなので、東京レインボープライドに参加するのはこれが初めて!
 
参加前の東京レインボープライドへの印象としては、自分のゲイというセクシャリティに誇りを持てるようなハッピーで楽しい出来事が待っているのではないかということ。「プライド」という言葉の通り、自分らしく振る舞うことに自信を持てる良い機会になるのではないかとワクワクした気持ちを抱いていました。

また、著名人が出演するステージや有名企業のブース出展、大都会・渋谷の街を交通規制して歩くパレードなど、とにかく豪華なイベントだなと感じました。これはぜひとも参加しなきゃと勢い勇んで代々木公園に向かいました!
 
 
今回は、ぼくに加えてゲイの友だち3名と一緒に参加しました。
 
この友人たちとは、初心者ゲイ向けの友だち作りイベントで出会いました。ぼくを含めた全員が周りにはゲイであることをクローズしていて、SNSや出会い系アプリをほとんど利用していない非アクティブなゲイたちです。
メンバーのほとんどは、以前参加した初心者ゲイ向けの友だち作りイベントからも足が遠のいているほどの非アクティブ振りで、この4人が出会えたこと、そしていまだに仲良しなのは奇跡のようなことだと思います(笑)。
 
さて、そんな非アクティブ系ゲイたちがなぜわざわざ、「ぼくたちはセクシャルマイノリティでーす!」と言わんばかりの東京レインボープライドに参加することを決意したのか。そんな、普段はなかなか知ることのできないクローゼットゲイの視点から見た東京レインボープライド2018の感想をみなさんにお伝えしたいと思います。
 
 
 

東京レインボープライドでの過ごし方

 
会場の代々木公園に着くと、会場案内図をもらってすぐに出展ブースを回ることにしました。Rainbow Lifeのブース速報を見てある程度予習していたこともあり、行きたいブースはなんとなく決まっていました。
 
友人はレインボープライド限定のスタバタンブラーがほしかったようで、まずはそこで飲み物を調達することにしました。
 
 


STARBUCKS PRIDEの看板
 
 
レインボープライド2日目だったからか、早い時間に行ったにも関わらず、すでにタンブラーは売り切れ状態。少しショックでしたが、気を取り直して別なドリンクを購入しました。買った人には虹色のリボンを腕に巻いてもらえるのでうれしかったです。
 
 
ぼくが興味を持っていたのはTENGAのブース。一応知らない人のためにご紹介すると、TENGAとは男性が自慰行為の際に使用するアダルトグッズを販売する会社です。聞いた話によると、TENGAのレア商品を手に入れられるとのこと。これは行かないわけがないですね(笑)
 
ブースに行ってみたところ、一回500円の射的の商品としてレインボープライドカップを手に入れることができるようでした(750円で販売もしていました)。ぼくも喜んで挑戦したのですが、残念ながら失敗。一緒に参加した友人たちもことごとく惨敗……。TENGAの担当者様、射的は難し過ぎだったと思います。
しかし、残念賞として持ち運びに便利なサイズのPOCKET TENGAをもらえたので、それはそれで良かったです。
 


使い心地抜群でした!
 
 
その後は企業出典ブースを中心に、さまざまなブースを回りました。試供品やレインボーグッズをたくさんもらうことができたので大満足です。コンドーム、ローション、日焼け止め、ライフガードなどなど……。他にもレインボーカラーのナップザック、ブレスレット、うちわなどもゲットしましたよ!
 
 
 
レインボープライドではおしゃれなレインボー写真をたくさん撮ることができるのも魅力の1つなのかなと思います。
 
楽天やBuzzFeed、Facebookといったブースでは、かわいい背景できれいな写真を気軽に撮ることができたので多くの人が訪れる人気ブースとなっていました。また、下着ブランドのTOOTやAndrew Christianには筋肉ムキムキの下着姿のお兄さんがいて、一緒に写真撮影をしてくれたのでうれしかったです。
 

イケメンお兄さんとみんなで記念撮影
 
 
ブースを楽しんだ後は、お待ちかねのパレードが始まる時間になりました。
 
ぼくも参加前はパレードを歩く気でいたのですが、同行した友人の中にはどうしても人前でセクシャリティを出すことに抵抗があるという考えを持つ人もいたので、今回はパレードへの参加を見送り、歩道からパレードの様子を眺めることにしました。


 
堂々と街中を歩くパレード参加者たち
 
 
歩いている人たちの表情からは楽しんでいるということがひしひしと伝わってきました。多種多様な人たちが大勢で列をなして歩いていて、この日しか見ることができない光景でもあったと思います。
 
意外だったのが、小学生くらいの子どもが歩いている姿が多いこと。ノンケ(アライ)の子どもなのか、セクシャルマイノリティの子どもなのかは判然としませんでしたが、子どものうちからこのような多様性に触れる機会があるということはその子の人間観に何かしらの影響がありそうだなと思いました。あわよくば、LGBTフレンドリーな大人へと成長してくれたらうれしいですね!
 

街中がレインボーに彩られてきれいでした
 
 
フロートによってはダンスを踊ったり音楽を流したりと趣向を凝らしたところもあり、見ているだけで楽しめました。友人の一人は歩いている人たちに積極的にハイタッチをしていたのですが、ぼくは見知らぬ人たちとハイタッチすることや「Happy Pride!」という掛け声をすることに気恥ずかしさがあったので、ただ遠巻きに眺めるだけで終わりました。
 
 
 

東京レインボープライドに参加した感想

 
非アクティブ系ゲイがゲイバレの危険性を冒してまでわざわざ参加したいと思った「東京レインボープライド」。なぜ行こうと思ったのか、実際に参加してみてどうだったのか、そんな率直な感想をここにご紹介しようと思います。
 

ゆうじボーイ (20代、児童館職員)

<参加した理由>
東京レインボープライドに参加したのは、企業ブースでもらえるノベルティグッズや、レインボープライド限定商品を欲しかったからです。以前にも代々木公園の同じ会場で行われる大規模なイベント(アースデイ東京・アウトドアデイジャパン東京など)に参加したことがあり、そこでは無料でたくさんのノベルティグッズをもらえたので、今回もゲイならではのアイテムをたくさんゲットできるのではないかと期待していました。
また知り合いのブログを見たり、話を聞いたりする中で多くのゲイが参加することを知っていたので、ぼくも行きたいという気持ちが強まったのだと思います。
 
<参加してみて思ったこと>
想像していたよりノベルティグッズがもらえなかったのでガッカリしました。出展ブースの多くは企業のアピールのためというより、むしろLGBTの正しい認知を広めたいという意図で設置されているところが多い印象を受けました。ただ、想像以上にたくさんの団体がLGBTのためにいろいろな取り組みを知れたということは自己肯定感にもつながりましたし、うれしかったです。
歩いているだけでたくさんの人と通りすがり、ちょっとした知り合いや有名人も見かけることができたのはラッキーでした。ただ、ゲイ以外のセクシャルマイノリティの人たちの事情はよく分からないし、特に興味を抱けなかった自分に少し自己嫌悪もありました。
 
 
友人A(20代、教員)

<参加した理由>
山梨県に住んでいて周りにゲイがほとんどいない状況で、自分のアイデンティティの一部である「ゲイ」ということを肯定的に認められるイベントだから参加しました。
 
<参加してみて思ったこと>
セクシャリティは自分を形作る人格の一部ということで、今回参加してその点では満たされました。LGBTの教育関連イベントにも参加し、新しい意見に触れることができました。パレードで歩いている人たちにハイタッチをしたり、好きな企業ブースを見て回ったりといったことをしました。
 
 
友人B (20代、会社員)

<参加した理由>
去年も東京レインボープライドのパレードに参加したけれど、ただ歩いただけでその後の出会いにはつながっておらず、パレード自体に良い印象を持っていないです。ただ、今回は友人たちに会えるので参加しました。
 
<参加してみて思ったこと>
参加してみて一番良かったのは、パレードで吹奏楽やフラッグ隊のパフォーマンスをしていた「“みんな”で、ブラス!」というフロート。それ以外は特にこれといっておもしろいものはなかったです。
 
 
友人C(20代、会社員)
 
<参加した理由>
今まで一度も東京レインボープライドに参加したことがなかったので、「新しいことをしてみたい」という好奇心から参加しました。
 
<参加してみて思ったこと>
楽しむことはできましたが、ただの賑やかなお祭といった印象で終わってしまいました。もっと当事者感を感じて参加するためには、自分と関わりのあるコミュニティや知り合いがいないといけないのかなと思いました。これからはもっとゲイコミュニティや友だちの輪を広げていきたいです。
 

 
最後にぼくの所感でまとめます。東京レインボープライドに参加していて、かつLGBTの権利を主張して目立っているのは、当事者の中でもごくごく一部だということを世間一般に知ってほしいです。
 
特に、ぼくたち非アクティブ系ゲイにとって、毎日が相性の良い友人や恋人を探すことや周りのゲイに対する偏見から身を守ることに精いっぱいな状態(問題を抱えている状態)です。そのため、自分の「ゲイ」というセクシャリティに加えて、さらに他のセクシャルマイノリティ(レズビアン、トランスジェンダー、バイセクシャル等)にも問題意識を持つほどの余裕がなく、そういった問題解決のために社会を変えていこうと行動している人は本当に立派だと思っています。
 
 
ぼくが東京レインボープライド中に目に入ってくるのは「ゲイ」ばかり。ゲイ以外のことも考えられるようになるには、自分が抱える問題がすでに解決しているといった条件(周囲にカミングアウトして受け入れてもらえている、安定した恋愛関係を築けている等)が揃っていないとなかなか難しいのかなとぼくは思いました。
 
これからも当面は、自分の幸せ(友だち・彼氏を作る!)のために尽力したいです。LGBT全体の権利を主張するのはそれから、気が向いたらでいいのかなぁと気楽に考えています。
 
 
 

プライドウィーク期間中に参加したイベント

 
東京レインボープライドの参加に併せて、2018年は4月28日~5月6日の9日間に設定されたLGBTイベント週間「プライドウィーク」のイベントにもいくつか参加したので、簡単な内容と感想をご紹介します。
 

LGBTを知る100冊! 紀伊國屋書店新宿本店


紀伊國屋新宿本店の3階レジ前ブックフェアコーナーで、2018年5月1日~31日までの間、LGBT関連書籍の特設コーナーが設置されています。棚が2つと、思っていたよりは規模が小さかったですが、店頭で普段はなかなか見かけることのできない本がたくさん並べられていたので、自分好みの1冊が見つけられるかもしれませんよ!
個人的には、選書を担当した「読書サロン」という団体の書籍リストに興味を抱きました。この書籍リストから気になる本を探したいなと思います。
 

ビブリオバトルin紀伊國屋定期戦


こちらも紀伊國屋新宿の9階イベントスペースで開催されたイベントです。2回に分けて計9人の参加者がLGBT関連の書籍を5分間という制限時間内で発表するというものでした。一番読みたいと思った本には挙手で投票するという方式で、最も票が多かったのは、1回目は『ジョージと秘密のメリッサ』という児童書、2回目は『オレンジだけが果物じゃない』というイギリスの小説でした。そのほか、写真集や新書、漫画など幅広いジャンルの本が紹介されていたので、普段なかなか知ることのできないLGBT書籍を発見する機会となりました。
 

LGBTの本を世界から!サウザンブックス PRIDE叢書 読書会&企画会議


以前ご紹介した、クラウドファンディングで海外のLGBT書籍を翻訳出版するというプロジェクトをしているサウザンブックス社PRIDE叢書による読書会でした。PRIDE叢書第一弾『ぼくを燃やす炎』の感想シェアから始まり、現在もクラウドファンディング中の『In Our Mothers’ House』の原書紹介、そして今後PRIDE叢書シリーズとして発行してほしい海外文学作品の意見募集といった流れでイベントが行われました。参加した感想としては、セクマイ当事者だけでなく海外文学好きなノンケの方たちの参加者もいて、また新たな視点でLGBT作品の需要について考えることができました。
 
 
 
東京レインボープライドに参加して、LGBTやダイバーシティについてまた新たな気づきや発見があったり、うまく文章化できないけれど自分なりにいろいろ考えたりすることができました。まだ行ったことのない方はぜひ一度は東京レインボープライドに足を運んでみてはいかがでしょう?
 
 

次回のゲイの図書館は…?

 
さて、次回の『ゲイの図書館』は通常営業。月刊雑誌に連載中のある漫画をご紹介します。内容はというと、ゲイの高校生が登場する青春恋物語です(ぼくはこういう話が大好物なのです)。
 
ゲイが出る漫画というと「BL(ボーイズラブ)でしょ!」と思われる方もいるかもしれませんが、侮るなかれ。ゲイの友情や恋愛について、じっくり丁寧に描かれた繊細な作品です。
 
それでは、次回の『ゲイの図書館』もお楽しみに~!

 

WRITERこの記事の投稿者

ゆうじボーイ


ゲイの図書館

児童館に勤めています。仕事もほぼ遊び、休日も遊びの日々。
男性が大好きです。好きなタイプはアナウンサーっぽい誠実な人。
ブログも書いています!
http://gayblog20s.hateblo.jp/
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