女性ホルモンについて詳しく解説!増やし方も

 

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女性ホルモンについて詳しく解説!増やし方も

2017.10.28


性別を考える時、どうしても切り離せないのがホルモンの話。普段意識していなくても、実は私たちの体や心はホルモンにより大きな影響を受けています。
 
今回はそのホルモンの中でも女性ホルモンに焦点を当てて、女性ホルモンが増えるとどうなるのか、女性ホルモンにはどんな働きがあるのかなどをご説明します。    
 

女性ホルモンの種類・働き

 
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、これらのホルモンの分泌量は生理の周期によって変化します。
 
エストロゲンとプロゲステロンの働きは以下の通りです。
 

エストロゲン


・卵胞を成熟させたり、子宮内膜を厚くして妊娠に備える
・女性らしい体型にする
・自律神経を活発にする
・記憶力を高める
・シミ・シワを防ぐ
 

プロゲステロン


・妊娠の継続をサポート
・体温を高める
・体に栄養や水分を蓄積する
・皮脂分泌を促して肌や髪をつややかに
 

2つのホルモンが正常に分泌されないと、心身にトラブルが生じることがあります。具体的には、生理の乱れが生じたり、なんだかイライラしてしまったりします。
 
逆に、女性ホルモンの分泌量を正常に保つことで、肌や髪を健やかに保つことができ、女性の美しさをキープできます。女性ホルモンが正常にバランス良く分泌されることは、私たちの心身の健康にとって、とても大切なのです。



 

女性ホルモンのバランスを整えるには?

 

 
 
女性ホルモンのバランスが乱れると生理不順やイライラなどのトラブルが起こることは前章でお伝えしました。では、女性ホルモンのバランスを整えるためには、どうしたら良いのでしょうか?
 
女性ホルモンのバランスを整えるためにできることは、大きく分けて2つあります。1つは、生活習慣を整えること。もう1つは、女性ホルモンの働きを補う食物を摂取することです。
 
 

女性ホルモンのバランスを整えるための生活習慣


 
十分な睡眠時間を取る
女性ホルモンの分泌量は、十分な睡眠をとることによって整えることができます。多忙でなかなか睡眠時間が確保できない場合もあるかと思いますが、できる限り十分な睡眠を確保するよう心がけましょう。
 
お風呂にゆっくり浸かり、血行を良くする
女性ホルモンは血液によって体内に運ばれるため、血行を良くすることも重要になってきます。温かいお風呂にゆっくりと浸かり、血行を良くするよう心がけましょう。冷えは血行を悪くすることにつながってしまうので、なるべく体を冷やさないようにしましょう。
 
ストレスを発散する
ストレスは女性ホルモンの大敵と言われています。女性ホルモンのバランスを整えるためにも、自分にあったストレス発散を見つけておくことが大切といえるでしょう。
 

女性ホルモンのバランスを整えるためには、何よりもまずは健康的な生活リズムをしっかり作ること。バランスよくしっかり3食摂るようにし、お風呂で体を温める。そして、女性ホルモンの大敵と言われるストレスをなるべく溜めないよう、体を動かしたり、アロマなどで好きな香りを楽しんでリラックスしたりすることが大切です。

 

女性ホルモンが増える?女性ホルモンの働きを補う食べ物

 
女性ホルモンの働きを助けてくれる栄養素として、以下のようなものが挙げられます。それぞれの栄養素の働きと、どんな食べ物に含まれているかを見ていきましょう。
 
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは女性ホルモン、エストロゲンによく似た構造を持っており、エストロゲンの不足を補うように働きます。大豆イソフラボンが多く含まれる食品として、豆乳、豆腐、納豆、味噌などが挙げられます。また、他にも更年期障害の症状をやわらげたり、肌を美しく保ったり、骨粗鬆症を予防する働きもあるそうです。乳がんを予防する働きもあるとか。
 
ビタミンE
ビタミンEはプロゲステロンの材料となるとともに、ホルモンの分泌やバランスをコントロールする働きがあります。ビタミンEが多く含まれる食品は、アーモンドやかぼちゃなどです。
 
鉄分
女性ホルモンのバランスを整えるためには、新陳代謝も重要です。鉄分には、新陳代謝に必要な酵素を全身に運ぶ役割があるといわれています。鉄分は、レバー、ひじき、ほうれん草などに多く含まれています。
 

食物から上記の栄養素を摂ることができれば理想的ですが、どうしても足りない分はサプリメントで補うのも1つの手です。市販のサプリメントだと、以下のようなものが代表的かと思います。

 
イソフラボン
イソフラボンは女性ホルモン、エストロゲンと似たような働きをします。ホルモンバランスの乱れからくる不調を改善するのに効果的です。
 
マカ
マカにはエストロゲンの分泌量を促進する効果があるといわれています。更年期障害の症状緩和が期待できるほか、老化防止に効果があり、美肌効果もあります。

 

実は恋も効果的?女性ホルモンと恋愛

 
上記で、生活習慣と女性ホルモンの働きを補う食べ物をご紹介しましたが、実は恋愛も女性ホルモンの分泌に関わってきます。
 
恋愛をすると、ドキドキしたり、幸せな気分になりますよね。そんなとき、脳内ではドーパミンや、セロトニンというホルモンが分泌されます。これらのホルモンが分泌され、脳内が幸せで満たされると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌も活発になるとか。
 
女性ホルモンの分泌が活発になるから、恋をすると、肌の調子が良くなったりするそう。恋をすると女性は綺麗になるといいますが、これは嘘ではなかったんですね!
 


 

女性ホルモンって増やせるの?

 


実は女性ホルモンは一生のうち、ティースプーン一杯ほどしか分泌されません。分泌量は年齢によって異なりますが、20代〜30代をピークとしてその後は減少していく一方です。女性ホルモンそのものを増やすということはできないのです。
 
“増やす”ということよりも、“バランスをとる”“減らさない”ということに注目して対策していく方がいいといえるでしょう。
 

女性の中の男性ホルモン、女性ホルモン


女性ホルモンは一生でティースプーン一杯程度しか分泌されないというお話をしましたが、実は、女性の中の男性ホルモンの量は女性ホルモンの10倍といわれています。女性だからといって、男性ホルモンより女性ホルモンを多く持っているというわけではないんですね。
 
 
 

身体的に男性の人が女性ホルモンを注射した時に訪れる変化

 
MtF(トランスジェンダー女性)の方の中には女性ホルモンを投与しているという方が多くいます。(性別違和の程度は人それぞれなので、トランスジェンダー女性だからといって全ての人が女性ホルモンを投与しているわけではありません)
 
身体的に男性の人が、女性ホルモンを投与した時、どんな変化が訪れるのでしょう?
 

まず、見た目の変化から見ていこうと思います。
 
女性ホルモンの働きによって、ボディラインが女性らしい丸みを帯びてきますお腹や腰まわりに脂肪がつきやすくなり、女性特有の丸いシルエットになります。胸も少し膨らんできます。ただし、胸の膨らみが出るまでは少し時間がかかるようです。
 
体毛やヒゲの成長も弱まって、毛が薄くなります。ですが、完全に毛がなくなるわけではないので、気になる場合には脱毛等が必要になってきます。また、女性ホルモンには肌や髪の毛を健やかに保つ働きがあるため、女性ホルモンを投与することで、肌ツヤが良くなったりもします。
 

では次に、見た目以外の部分。
 
見た目以外でMtFトランスジェンダーの方が気になっているであろう要素が、「声」。男性ホルモンを身体的に女性の人に投与した場合、声が低くなります。ですが、逆に女性ホルモンを身体的男性に投与しても、声は高くなりません
 
声を高くするには、高い声の出し方を練習したり、声帯の手術をする必要があるようです。海外で性別適合手術を受けたMtFトランスジェンダーの有名人、KABA.ちゃんは声を高くするために声帯の手術を受けました。ただ、高くすることはできても、「こんな声がいい」という希望を叶えることは難しいそう。
 
ホルモン投与でもたらされる変化にも、限界があるのですね。なりたい性のホルモンを投与したからといって、望む性の特徴が全て得られるわけではないようです。
 


 

女性ホルモンを投与し始める前に知っておいて欲しいこと

 
女性ホルモンを摂取すれば、キレイになれる!キレイになりたいから、女性ホルモンを摂取しよう!
 
そんな風に簡単に女性ホルモンの投与を決めてしまうのは危険なことです。ホルモン投与には様々なリスクも伴います。
 
 

女性ホルモンを投与することで現れる副作用

 
女性ホルモン投与を考えている方に知っておいて欲しい大切な情報の1つが、女性ホルモンを投与することで現れる副作用についてです。女性ホルモンを投与し始めの時には、体内のホルモンバランスが乱れるため、吐き気や眠気、頭痛などの初期症状が起こることがあるそうです。
 
また、気をつけなくてはならない副作用の1つに、「血栓症」というものがあります。これは、血が固まって詰まってしまう病気で、ホルモンの投与で血の粘度が高くなることにより、発症します。確率的には起こる可能性は非常に低いですが、万が一発症してしまった場合、死に至る危険性もあるので注意が必要です。
 

また、ホルモンの投与は肝臓に負担をかけてしまいます。女性化のためのホルモン投与は長期に及ぶため、肝臓のダメージには気をつけなくてはなりません。
 
お酒を控えるなどして、肝臓のケアを心がけたほうがいいかもしれませんね。それと、以下の2つは女性ホルモンの投与を始める前にしっかりと認識しておかなくてはならない重要な事項です。
 

一度女性化した体は完全に元には戻らない
 女性ホルモンの効果で胸が多少膨らんだりすると述べましたが、一度膨らんだ胸を元の通り平らに戻すことはできません。
 
生殖機能が失われる
 女性ホルモンを継続して投与していると、次第に男性としての生殖機能が失われていきます。長期的に女性ホルモン投与を続けた場合、投与を辞めても生殖機能が回復しない場合があります。
 
 
また、ホルモン投与を長期に渡って行うと、急に投与を中断した場合にも体に影響が出ます。ホルモン投与を急に辞めると、体がホルモン不足に陥り、更年期障害の症状が出てしまうことがあります。具体的には、疲労、不眠、うつ、ほてり、動悸、めまいなどの症状が出ます。
 
ホルモン投与を始める前に、副作用についてしっかりと調べ、投与を開始した後に後悔しないようにしたいですね。
 


 

ホルモンの操作は人体に大きな影響を及ぼす

 
ホルモンは人体に大きな影響を及ぼします。女性ホルモンは一生でティースプーン一杯ほどしか分泌されないにも関わらず、その分泌バランスが崩れるだけで、生理の乱れや気分の浮き沈みを生じさせるほど大きな影響力を持ちます。
 
そのため、女性ホルモンを注射などで外部から投与する際には十分に気をつけなくてはなりません。
 
前章で女性ホルモンの投与が体に与える影響について述べましたが、お分かりの通り、色々な副作用が起こる可能性があります。そして、女性ホルモンを投与して得られるものも、限られています。女性らしい体のシルエットや、肌ツヤを手に入れることはできるかもしれませんが、声や骨格は変えることができません。
 
ホルモン投与によって何が得られるのか、体にどういう影響が出るのか、それを事前にしっかりと調べてから、ホルモンを投与するか否かを決めるべきだと私は思います。
 
MtFトランスジェンダーで、性別違和を強く感じている方にとって、女性ホルモンの投与によって女性らしい特徴を手にできることはとても重要なことと思います。望む性の身体的特徴を手に入れ、社会からも女性として扱われることは本人のクオリティ・オブ・ライフの向上につながることもあるでしょう。
 
だから、ホルモン投与自体は決して悪いことではありません。
 
ただ、体に影響を及ぼすことは確かなので、投与の前にしっかり情報を集めて、後悔しないように判断して欲しいと思っています。
 


 

まとめ

 
女性ホルモンが私たちの心身に大きな影響を及ぼすことをお伝えしましたが、ホルモンのバランスをとるのって意外と難しいことです。食べ物や生活習慣に気を使っていても、生理の周期などで多くの女性が何かしら不便を感じるものです。
 
忙しい現代社会ではついつい体や心に無理をさせ、ストレスを溜めがちですが、そんな生活を送っているとホルモンのバランスは簡単に崩れてしまいます。
 
仕事や家事など、やらなくてはならないことも多い現代ですが、健康的な生活を送るために、ホルモンバランスに気をつけ、意識的に生活リズムを整えていきたいものです。
 
 



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参考サイト
美BEAUTE
妊娠したいを応援
GID性同一性障害 自由が丘MCクリニック
性同一性フォーラム
 
 

WRITERこの記事の投稿者

山梨


アライ日記


ストレートアライ。幼少期に男子のような洋服を好んで着ていたため、男子によく男子に間違えられていた。最近では、文京区にて交流会を開催中

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