美しく、切なく問いかける――「LGBT」を題材とした映画たち

 
ZIGEN UVクリームジェル

TOPICSトピックス

2018.03.09


 
マイノリティ・シネマ・リポート、今回は総集編的なかたちで、LGBTを扱った映画をまとめてご紹介します。

LGBT――レズビアンを扱った映画作品 

『キャロル』

 


同性愛が「治療」できる「病気」であるかのように考えられていた1950年代、恋に落ちた2人の女性を描いたこの作品。そのあまりに繊細で美しすぎる映像表現から、一部のファンのあいだではすでにカルト化しつつある映画です。美の化身のごときケイト・ブランシェットの魅力、ルーニー・マーラのかわいらしさに、心ゆくまで酔いしれてください。
 
『キャロル』についてくわしくはこちら
 
 


 

『アデル、ブルーは熱い色』

 


2013年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したフランス映画。いたって「普通」の高校生だった主人公アデル(アデル・エグザルコプロス)の日常は、青い髪の美大生エマ(レア・セドゥ)との出会いによって決定的な変化を迎えます。互いをむさぼり合うような長尺のラブシーンは過激ながらも芸術的で、この映画におけるレア・セドゥの美しさには目を見張るものがあります。

 
 

LGBT――ゲイを扱った映画作品 

『シングルマン』

 


ゲイの大学教授ジョージ(コリン・ファース)は最愛のパートナーを亡くして以来、孤独と絶望のなかを暮らしていました。『シングルマン』は、「今日、死のう」と決意した中年ゲイ男性の「最期の1日」を描いた映画です。監督はあのトム・フォード。自身がゲイであることを公表している世界的なファッションデザイナーが、独特の美的感覚によって紡ぎ出す映像世界は必見です。
 
『シングルマン』についてくわしくはこちら
 
 

 

『パリ、夜は眠らない』

 


かわってこちらはドキュメンタリー映画。1980年代のニューヨーク・ハーレム地区には、黒人のゲイを中心とした「ボール」という独自のカルチャーがありました。のちに一世を風靡する「ヴォーギング」を生み出した「ボール」カルチャーを映し出すこの映画からは、当時のハーレムに集まった人々の夢と挫折が、興奮と熱気をともなって伝わってきます。
 
『パリ、夜は眠らない』についてくわしくはこちら

 

 
 

『ハーヴェイ・ミルク』

 


アメリカ史上初めてゲイであることをカミングアウトしたうえで公職者となった男、ハーヴェイ・ミルクの半生と死を追ったドキュメンタリー映画。多数派が力をもつ民主主義というシステムのなかで、マイノリティはいかにして権利を訴えることができるか? その可能性に対する希望と、不寛容に対する絶望とがないまぜになって描かれてゆく傑作です。
 
『ハーヴェイ・ミルク』についてくわしくはこちら
 
 

LGBT――バイセクシュアルを扱った映画作品 

『ロッキー・ホラー・ショー』

 


もはやバイセクシュアルとかそういう次元ではないような気もしますが、いちど見たら絶対に忘れられない怪優ティム・カリー演じるフランクン・フルター博士の容貌は、LGBT映画におけるアイコンのひとつとしていつまでも語り継がれてゆくことでしょう。最高な楽曲の数々にめちゃくちゃアガりつつも、「夢見てちゃダメ、夢になりなさい(Don't Dream It, Be It)」と歌うフルターの哀愁にはついホロリとさせられてしまいます。
 
『ロッキー・ホラー・ショー』についてくわしくはこちら
 
 


 

『アトミック・ブロンド』

 


2017年公開の『アトミック・ブロンド』の主人公である最強スパイ、ロレーン・ブロートンさんは、どうやらバイセクシュアルという設定のようです。彼女は劇中、男性キャラクターを一切まったく相手にしないいっぽうで(最高!)、デルフィーヌという女性のスパイを抱きまくります。男前すぎるシャーリーズ・セロンと彼女にメロメロのソフィア・ブテラという、役柄を超えた何かを感じずにはいられないカップリングが堪能できる極上アクション映画です。
 
『アトミック・ブロンド』についてくわしくはこちら
 
 
 

LGBT――トランスジェンダーを扱った映画作品

『タンジェリン』

 


2014年の映画『タンジェリン』は、非常な低予算というハンデを唯一無二の魅力として見事に転化してみせた作品です。3台のiPhoneを使って撮影されたことが話題になりましたが、メインキャラクターを演じる役者は2人ともそれまで演技経験がなく、また実生活でもトランスジェンダー女性として暮らしている人物でした。エッジの効いた画面に殺伐として日差しばかりが強いロサンゼルスの町並みが映え、そこで「最悪のクリスマス」が繰り広げられます。
 
『タンジェリン』についてくわしくはこちら
 
 


 

『アバウト・レイ 16歳の決断』

 


2018年にようやく日本公開となったこの作品で、エル・ファニング演じる主人公はFtMトランスジェンダーの少年です。『アバウト・レイ』というタイトルからトランスジェンダーの主人公が抱える葛藤を描いた物語かと思いきや、葛藤していたのはむしろ家族のほうでした。『アバウト・レイ』はまぎれもなく「家族」についての物語です。『ロッキー・ホラー・ショー』でうぶなジャネットだったスーザン・サランドンが、この作品ではレズビアンのおばあちゃんを貫禄たっぷりに演じています。諸行無常。
 
『アバウト・レイ 16歳の決断』についてくわしくはこちら
 

 

『ナチュラルウーマン』

 


第90回アカデミー賞で外国語映画賞に輝いたこのチリ映画はまちがいなく、2018年を代表するLGBT映画のひとつとなることでしょう。年の離れたボーイフレンドを亡くした主人公のトランスジェンダー女性・マリーナは、そこからあらゆる差別と偏見、理不尽にさらされます。それでも自分を貫き通し、どんな向かい風のなかでもまっすぐに進みつづける彼女の姿は多くの人に勇気を与えるものです。マリーナを演じたダニエラ・ヴェガの美しさ!
 
『ナチュラルウーマン』についてくわしくはこちら
 

 

MCR: Back Issues


*過去記事一覧はこちら


*レインボーライフ映画部、ツイッターはじめました!

↑こういうことばかり言っているアホのアカウントです。よろしくお願いします。

 

WRITERこの記事の投稿者

レインボーライフ映画部


ワカンダフォーエバー!!

他の記事を見る