普通を超えて行け!男の娘カップルの可能性を考えてみた

 

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普通を超えて行け!男の娘カップルの可能性を考えてみた

2017.06.19


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こんにちは。
血液型が不明だと言うと「O型でしょ!」と絶対に言われる佐野です。たぶんO型です。

スーパーアライへの道、大散弾……ではなく、第三弾はみなさんの’普通’という物差しをぶっこわしたいと思います。
 
まず、こちらをご覧ください。

 


……このお二人、男性です。

どうですか?みなさんの中の女の子=カワイイ、男の子=カッコイイ、という普通壊れませんでしたか?
 

最初に見たとき、自分の目を疑いました。
どこからどう見てもカワイイ。完全に女子。女子にしか見えない。

この時点で私の’普通’は’普通’ではなくなりました。男性でも女性のようにカワイイ人は存在する。またその逆もしかりできっと女性でも男性のようにカッコイイ人はカッコイイのでしょう。
 
綺麗すぎる男の娘がいると一時期話題になったので大島薫さんのことは存じ上げていましたが、このお隣のパートナーの方は初めて見ました。しかしまあ、どこからどう見ても美しいハーフの女の子にしか見えませんでした。しかも二人ともホルモン注射なし、手術もしてない(よくノンホルノンオペと言います)というのだから驚き。「これが天然の男子の可愛さなのか……負けた……」って思いました。天然の女子ですが。
 

……もう一度言います。この二人、男性です。
そして、こんな女性のような男性を言い表す言葉があります。それが’男の娘’です。
 

 

男の娘、のカップル


そもそも、みなさんは男の娘の意味を知っていますか?
簡単に言うと、女性的な男性のこと。女性の恰好をしていて、雰囲気が女性っぽい人のことを幅広く指す言葉だったようですが、今では外見が完全に女性で、もう女性にしか見えないぞ!という人に使います。
 
この写真を見たとき、普通が崩壊していくのと共に、「お二人は恋人同士だけど、男性同士なわけで、つまりは同性愛者、だけれどお二人とも女性の恰好をしている男の娘で……ってあれ?この二人って位置づけ的にどこになるの?」と私の頭は大混乱になりました。
 
やっぱり、私の頭の中にどこか男と女、という恋愛の構図が土台として根付いてしまっているのだと思います。そんな普通が壊れていくのを感じました。
 

一般的な男の娘を分解してみると、こんな感じ。
生物学的性(からだの性):男
性自認(心の性):男
性指向(好きになる性):女
性表現(表現の仕方):女
 
※性自認・性指向・性表現についてのおすすめ記事
性の4つのファクター

 

しかし、他人からって性自認と性指向は見えませんよね。とりあえず、性自認と性指向を取り除いて、純粋に男の娘同士のカップルに現実世界で私が出会ったとき、どういうセクシュアリティの組み合わせが考えられるのか考えてみました。
 

 

男の娘×男の娘 カップルの可能性


さて、図を見つつ、どんなセクシュアリティに属するのか考えてみましょう。みなさんもぜひ一緒に考えてみてください。

①ゲイ(クロスドレッサー)
性自認が男性、性指向が男性だったら二人ともゲイになります。
複雑なのは性表現として女性の服装を選んでいるというところから、一人で見たときにクロスドレッサー女装も当てはまるところです。
でも、よくよく考えてみるとレズビアンにもボーイッシュな恰好をしている同士のカップルはいますよね。見方を変えれば「なんだ、普通じゃん」と考えていて思いました。

②レズビアン(トランスジェンダー女性)
性自認が女性、性指向が女性だったら二人ともレズビアンですね。そしてこの場合、二人はトランスジェンダー女性:に該当することになります。

③バイセクシュアル
両性が恋愛対象になって、相手の性表現に男女のこだわりがないのであれば、バイセクシュアルかもしれません。

④ストレート(クロスドレッサー)×トランスジェンダー女性
一方の性自認が男性・性指向が女性で、他方の性自認が男性・性指向が女性だった場合は一方がストレートのクロスドレッサー、他方がトランスジェンダー女性になります。

⑤パンセクシュアル
もはや相手を性別で好きになったのではなく、人として好きになったんだ、と本人が自認していれば全性愛のパンセクシュアルに分類されるでしょう。
 
※パンセクシュアルについて知らない方はこちらの記事をチェック
パンセクシュアルとは?
 



 
こうしてじっくりと考えて書き出してみると、5種類も可能性が出てきました。見落としていてもしかするとまだ当てはまるセクシュアリティがあるかもしれません。性自認と性指向が分からなくて、性表現と生物学的性のみの情報だとこれだけセクシュアリティの可能性が出てくるんですね。すごい。
 
そろそろ、「じゃあ大島薫さんたちの場合ってどうなの?」と気になっている方もいるかもしれません。
 
お答えしましょう。今の段階で彼らを正確にカテゴライズする言葉は存在しません。そして第三者の私たちがカテゴライズするのはお門違いです。ここまで説明してきてなんですが、人から恋愛のカタチを勝手に呼ばれるのって嫌じゃないですか?
 
一応大島薫さんたちの場合、大島薫さんは自分自身のセクシュアリティをあえて分類するならパンセクシュアルとおっしゃっていました。性指向は「女の子か、女の子と同じくらいカワイイ男性」と昔言っていたようですが、今はわかりません。
 

ただ、先週のネットのコラム『ゲイでもレズでもない「男の娘」同士の恋愛を、なんと呼べばいい?【カリスマ男の娘・大島薫】』上でこんな一文を書かれていました。
 
「君がこの先、女のコになろうと、男のコでいようと、ボクは君の心を愛したから、一生好きでい続けます」
 
この言葉が表す通り、大島薫さんはパートナーのミシェルさんが誰であろうと、どんな格好をしていても、どの性別でも、ミシェルさんのことが好きなのだと伝わってきます。
 
今のところセクシュアリティの分類するのならば、大島薫さん自身はきっとパンセクシュアルなのかもしれません。
でも、’男の娘同士の恋愛’をラベリングする名前はまだ存在しないんですね。今後、名前ができるかもしれないしできないかもしれない。それは誰にも分かりません。
 

本当に多様な世の中だなあと思いつつ、私の中の’普通’という概念が日々無意味なものだということに気づけてラッキーだなと感じます。皆さんも、皆さんの中の’普通’をこれからもぶっこわしていきましょう!


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WRITERこの記事の投稿者

さのう

LGBTニュース深堀り!
スーパーアライへの道

海外旅行が趣味で、世界中のプライドパレードに参加してみたい!

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