浅沼智也さんインタビュー

 

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浅沼智也さんインタビュー

2017.04.04

 〜浅沼智也さんインタビュー〜


 

トランスジェンダー(FtM)当事者で、看護師として活動する傍ら、LGBT 啓発活動に励み、ラジオ番組のパーソナリティとしての顔も持つ浅沼智也さん。 

今回はそんな浅沼さんにお話を伺いました。 

(※青字は浅沼さんの回答です)

 

浅沼さんの活動について教えて下さい 

 

メインは看護師として活動をしています。その他にも、性的マイノリティについての啓発活動、カラフル@はーとという 生活困窮や精神障害・発達障害を持ち合わせたLGBT当事者 向けの団体での活動、⼼理カウンセラー、ラジオ番組のパーソナリティーなどの活動も⾏なっています。LGBT 関連の講演を⾏うこともあります。 


 

本当に⾊々な活動をされていて、筆者も尊敬してしまいます。 

メインの看護師としてもお仕事だけでも忙しいはずなのに、それに加えて団体の活動やラジオ番組のパーソナリティーなど、セクシュアルマイノリティ啓発活動を積極的に⾏っているその姿勢と⾏動⼒に感⼼してしまいました。 


 

それぞれの活動内容について 

 

◉カラフル@はーと

カラフル@はーとは、性的マイノリティ当事者で、精神障害や発達障害、依存症などを抱える⽅のための自助グループで、定期的に当事者向けの交流会を⾏なっています。回によって参加対象者は異なりますが、基本的に LGBT 当事者向けです。
 

◉心理カウンセラー

⼼理カウンセラーのお仕事では、LGBT 当事者やそのご家族から様々なお悩みの相談を受けています。 
  
◉虹⾊ジャ~ニ→
虹⾊ジャ~ニ→というラジオ番組のパーソナリティーとしても活動しています。虹色ジャ~ニ→は性的マイノリティ当事者をゲストとしてお招きし、ライフストーリーや夢、恋愛事情や社会的に困ったこと等を⾚裸々にお話して頂く番組です。
 
◉LGBT などに関する講演
LGBT などに関する講演は、⾃ら開催するものと依頼を受けて⾏うもの、どちらも⾏っており、開催地も都内から沖縄まで、全国に及びます。 


 

具体的な活動内容を聞くと、その幅広さが改めて感じられますね。 

お悩みを抱えている当事者の⽅やそのご家族の⽅、ぜひ⼀度ラジオ番組を聴いてみたり、講演会などに⾜を運んでみてはいかがでしょうか。 


 

浅沼さんご⾃⾝の、ダイバーシティやセクシュアルマイノリティについての考えを教えて下さい 

 

LGBT というのは、最終的には⾔葉でしかありません。 

同じ LGBT 当事者でも悩みや考え⽅は⼈それぞれで、当事者間でもその違いについて議論されることがあります。 

固定概念にとらわれないというのは難しいことで、「固定概念にとらわれないようにしよう」と⾔っている当事者の中にも、何かしらの固定概念はあります。ですが、そこに固執しすぎることなく個⼈の特徴を「個性」として認めることが⼤切だと思います。 

また、講演会等のセクシュアルマイノリティについて議論する場では、どうしても現代の当事者の状況に焦点が当てられがちですが、どのようにして現状に⾄ったのかという歴史的背景を知ることがとても重要だと考えています。 

これまでの流れを知らずにしては全体像を把握できませんし、歴史を知ることで今後の動きを考えやすくなると思っています。 

当事者の⼈たちの活動も、今は⾃⾝のライフストーリーを話すというものが多いですが、話す・伝えるだけでなく、その後どのように動いていくかというところまでカバーすることが⼤切だと考えています。 


 

LGBT は⾔葉でしかない。 
この⼀⾔、個⼈的にとても強く印象に残っています。 
状態を表す⾔葉は必要だけれど、その先にいるのは「個⼈」ですもんね。 

⾔葉が有名になると、その⾔葉⾃体が実態を持つかのような感覚を抱いてしまいがちですが、その実態は「個⼈」にしかないということに改めて気付かされました。 


 

浅沼さんが⽬指す社会とはどんなものですか? 

 

理想とするのは、「誰もが除外されない社会」です。

どんな⼈も皆、何かの「マイノリティ」です。みんなそれぞれ異なる考え⽅を持っています。 

それを理解し、「こんな考え⽅もあるんだ」、「こんな⼈もいるんだ」という

姿勢で多様な⼈・考え⽅を否定せずに尊重することが重要だと思います。 


 

認知して、受け⼊れる。 

単純なことですが、これは重要な鍵だと思います。 

「理解までいかなくても、受け⼊れるだけでいい」という浅沼さんの姿勢に、なんだか少し肩の⼒が抜けたような気がしました。LGBT を理解しよう!というと、難しいことのように聞こえる部分もありますが、「否定せずに受け⼊れる」という姿勢をみんなが持てれば、誰も除外されない社会に近づけるのだと感じました。 


 

アライだからできることって何だと思いますか? 

 

セクシュアルマイノリティを認知し、歴史的背景を含めて理解して、情報を広めることですかね。 

⾝近にいる当事者をサポートすることも大切だと思います。 

そして、「できることがあったら⼿伝いたい」という思いを表明するだけでも、当事者にとっては⼒になります。 

セクシュアルマイノリティを理解しようとしているだけで、もうすでにアライだと思っています。 


 

アライになろう!って⾔葉、LGBT について知っていく段階でよく⽿に⼊る⾔葉だったりします。けれど、具体的に何をしたらいいのかわからない。これ、私も悩みました。きっと多くのアライになりたい⼈達が抱えている悩みだと思います。でも、アライになりたいと思って、理解しようとしているだけで、アライになれていると思うと浅沼さんは⾔ってくれました。難しく考えず、「⼒になりたい」という気持ちを伝えることが⼤切なんですね。 


 

Rainbow Lifeを⾒ている⼈に対して、何かメッセージがあればお願いします 

 

⼀⼈じゃない、ということを伝えたいです。 

周りを⾒渡せば、必ずサポートしてくれる⼈がいます。 

だから、⾃分らしく⽣きればいいと思います。 

 

それと、当事者のご家族の⽅へ。 

家族の理解が⼤切です。 

しっかりご本⼈と話し合って、分かり合って欲しいと思います。 


 

暖かいメッセージをありがとうございます。 

⼀⼈じゃないというメッセージはセクシャルマイノリティに限らず、誰に対しても響くものだと思います。⼀⼈で悩まないでいいよ、と⾔われている気がして、筆者もなんだか暖かい気持ちになりました。 

それと、家族の理解。家族って、その形は様々だけど、すごく重要な存在だと思います。⾝近な存在だからこそ、家族に理解してもらって、認めてもらうのが⼤切なんじゃないでしょうか。 

分かり合うことは簡単じゃないかもしれないけれど、何度も話し合って、⼀緒に考えていけたら双⽅ともに、少し楽になれるんじゃないかな、なんて思いました。 
 

皆さんもぜひ⼀度、ラジオ番組を聴いたり、講演会に⾜を運んでみてください。 


浅沼さんの団体、ラジオ番組詳細はこちら↓↓
カラフル@はーと
虹色ジャ〜ニ→
 

WRITERこの記事の投稿者

山梨


アライ日記


ストレートアライ。幼少期に男子のような洋服を好んで着ていたため、男子によく男子に間違えられていた。最近では、文京区にて交流会を開催中

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