【LGBT自治体議員連盟研修会レポート②】

 

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【LGBT自治体議員連盟研修会レポート②】

2017.08.03

〜LGBT自治体議員連盟勉強会レポート②〜


7/27、28に行われたLGBT自治体議員連盟勉強会。
 
前回に続き、今回は28日の内容をお送りします。
 
28日の内容は主にLGBT自治体議員連盟の方々が所属する自治体の取り組み状況報告でした。

 

□豊島区のLGBTに関する取り組み□


 

まずは勉強会が行われた区、豊島区の取り組みから。
 
豊島区では平成28年に策定された第4次男女共同参画推進行動計画において、「性的少数者への差別や偏見の解消を目指して、子供から高齢者まであらゆる世代の区民や教職員及び企業等に対する啓発活動に取り組みます。」とセクシュアルマイノリティについて取り組む姿勢を示しています。
 
(出典:第4次男女共同参画推進行動計画
 
具体的な活動としては、区民対象の講演会、地域団体との共済事業、職員研修などを実施しているとのこと。
 
行政の取り組み以外にも、豊島区を拠点に活動するLGBT団体「レインボーとしまの会」から団体としての事例報告(立ち上げまでの準備、これまでの活動紹介など)がなされました。
 
レインボーとしまの会は毎月最終日曜日にミーティングや勉強会を開催している団体なのですが、団体の立ち上げからこれまでのことを具体的に説明して下さったので、文京区で交流会を主催する私にとって、とても勉強になりました。
 
地域に根付いた活動を行おうと考えている方は、ぜひ参考にして頂きたいです。
レインボーとしまの会の情報はこちら

 

□文京区のLGBTに関する取り組み□

 
 
文京区のLGBTに関する取り組みは、文京区総務部ダイバーシティ推進担当課長の瀬尾さんが報告して下さいました。
 
文京区総務部ダイバーシティ推進担当は、平成28年4月に新設された組織で、人権や男女平等に関する問題を担当します。
 
文京区男女平等参画推進条例第7条(禁止事例等)には、“何人も、配偶者からの暴力等、セクシュアル・ハラスメント、性別に起因する差別的な取扱い(性的指向又は性自認に起因する差別的な取扱いを含む。)その他の性別に起因する人権侵害を行ってはならない。”と記載されています。
 
(出典:文京区男女平等参画推進条例第7条)
 
つまり男性・女性の枠に限らず、性別に起因するすべての差別的な取扱いが対象となるのです。
 
文京区では平成29年3月に文京区職員・教職員向けの指針を策定し、LGBTやセクシュアルマイノリティの理解促進に取り組んでいます。
 
様々な人と触れ合う機会がある区の職員や、子供たちと触れ合う教職員の方々がセクシュアルマイノリティに関する知識を持っていることはとても大切です。
 
今後、よりたくさんの文京区職員、教育関係者の方にセクシュアルマイノリティについて知ってもらい、区内での理解が広がることを強く望みます。

 

□世田谷区のLGBTに関する取り組み□

 

世田谷区のLGBTに関する取り組みについては、LGBT自治体議員連盟の一員である、上川あやさんからご説明を頂きました。
 
ご存知の方も多いと思いますが、世田谷区はパートナーシップ制度を導入している区です。
 
渋谷区が「パートナーシップ証明書」を発行しているのに対し、世田谷区は「パートナーシップ受領書」を発行しています。
 
世田谷区のパートナーシップは2017年7月時点で、累計53組のカップルから申請があったとのこと。これは、パートナーシップ制を導入している自治体の中で最も多い数字です。
 
また、セクシュアルマイノリティのための「世田谷にじいろひろば」では、月に3回電話相談に応じる機会を設け、月に1回交流会を行っているそう。
 
実際に、約3か月で30名程から相談があったこともあるそうです。
 
さらに、世田谷区は都内で最初にホームページで性的マイノリティの相談窓口を明示した区です。
 
窓口で受けた相談には、精神科医、保健師、教育相談室の専門員の方が対応しているとのこと。
 
相談を受ける場が明示されており、相談員もある程度知識のある方だという状況は、悩みを持つ人々にとって、心強いのではないかと思います。

 
□中野区のLGBTに関する取り組み□


中野区のLGBTに関する取り組みは、LGBT自治体議員連盟の一員、石坂わたるさんからご報告がありました。
 
中野区では、ユニバーサルデザインのまちづくり推進に取り組んでいます。
 
つまり、中野区は、「誰もが生活しやすいまちづくり」に取り組んでいるのです。
 
私はLGBTやセクシュアルマイノリティの方にとって生きやすい社会は、他の様々なマイノリティ要素を抱える人々にとっても生きやすい社会だと思っています。
 
そして、誰もが生きやすい社会を作るためには、必ずLGBTの課題と向き合わなければなりません。
 
ユニバーサルデザインの理解を深めるために、中野区では職員に対し研修を行っているそうです。
 
この研修は、人権セミナーのなかでユニバーサルデザインの推進の視点を持って実施されています。
 
LGBTの課題を人権問題として捉えることはとても大切です。
 
個人的に、日本では人権という概念が薄れているように感じますが、本来人は誰もが幸せに生きる権利を持っているのです。

 
□まとめ□

2日間参加をして、多くの自治体の現状について知ることができました。
 
私が思っていた以上に、たくさんの自治体がLGBTの課題に取り組もうとしていました。
 
取り組みたいと考えている人は、きっとまだまだいる。
 
けれど、何をしたらいいのか、自分には何ができるのか、わからないという人も多いのではないかと思います。
 
まずは知ること、見える化すること。
 
認知度を高めなくては、世間は動きません。
 
でも、多くの人が取り組もうとしている今なら、力を合わせて世の中を変えていくことがきっとできます。
 
動こうとしている人たちが「繋がる」ことが、今最も重要なのではないでしょうか。
 
LGBT自治体議員連盟のように、地域を超えてたくさんの人に繋がって欲しい。
 
「誰もが」生きやすい社会を目指す活動に、より多くの自治体が取り組んでくれることを切に願います。


(LGBT自治体議員連盟研修会レポート①はこちら)
 

WRITERこの記事の投稿者

山梨


アライ日記


ストレートアライ。幼少期に男子のような洋服を好んで着ていたため、男子によく男子に間違えられていた。最近では、文京区にて交流会を開催中

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